「一つ一つの点が線になるように」
福岡大学附属大濠 #4 三輪大和
「U18日清食品トップリーグ2023」第5週、2日目の10月8日(日)、第3試合は男子・福岡大学附属大濠(福岡県)vs. 藤枝明誠(静岡県)の一戦。福岡大学附属大濠は国民体育大会との兼ね合いで、片峯聡太ヘッドコーチ、#14高田将吾選手(2年/189cm)、さらに試合にも出場している1年生5選手を欠く戦い。ベンチの指揮は山本草大アシスタントコーチが執りました。
キャプテン#4三輪大和選手(3年/179cm)のシュートを皮切りに、ビッグマン#8渡邉伶音選手(2年/204cm)、抜群のシュート力を持つ#13湧川裕斗選手(2年/181cm)と、主力となる下級生たちが中心となり福岡大学附属大濠が開始から猛攻。点差を2桁に開くと、選手交代も多用し、1クォーターだけで10人の選手を起用しながら、主導権を握ります。
大黒柱の#99ボヌ ロードプリンス チノンソ選手(2年/205cm)を欠く藤枝明誠は、サイズは小さいながら、激しいディフェンスから反撃のチャンスを狙います。また、厳しいマークの中、エースの#12赤間賢人選手(3年/186cm)は3Pシュートやフリースローなどで活路を探りますが、福岡大学附属大濠が1クォーターを27-9とスタートダッシュを成功させます。
それでも1クォーターはスターターが交代したあと得点が伸び悩みましたが、2Qでは終盤に交代で出てきたベンチメンバーが激しいプレッシャーディフェンスを展開し、得点差を広げる層の厚さを見せて前半を50-19と圧倒します。山本草大アシスタントコーチはこのときのラインナップを「3年生が多く、3年間プレッシャーマンツーマン、ファイブアウトをやってきたメンバーなので、それがうまく機能したことはうれしかつたですね」と評価します。
後半に入っても、福岡大学附属大濠は主導権を譲りませんが、藤枝明誠もあきらめることなく、激しいプレッシャーディフェンスから連続得点を奪うなど、食い下がります。福岡大学附属大濠ベンチに下げていたスターターをコートに戻し、ゲームを落ち付かせます。
70-33で迎えた4クォーターも、必死で追いすがる藤枝明誠に対し、福岡大学附属大濠はスキを見せることなく89-46で勝利を収めました。藤枝明誠のエース、#12赤間賢人選手(3年/186cm)は福岡県出身だけに、地元強豪校との一戦は悔しい結果となりました。
「得点が止まったとき、相手のディフェンスの強度が上がったときにリングを向けなくなってしまうことが多いので、オフェンスのスピードを、息を合わせて上げていきたいと話していました。この試合でも、藤枝明誠さんのディフェンスで、そうした場面が多かったのですが、4クォーターで何度かうまくいきました。そこは収穫です」と山本アシスタントコーチは話します。
キャプテンの#4三輪選手は「ターンオーバーが出たときにディフェンスが崩れてしまうことが多いので、絶対にディフェンス崩れないように、点を取られないようにコミュニケーションをとって、強度を上げていこうと話していました。今日はターンオーバーも少なかったですし、コミュニケーションを取りながら、ポイントを絞ってできたと思います」と快勝のゲームを振り返りました。
世代の代表に選ばれたり、今回の国民体育大会のように選手が不在になることが多い中「練習や試合をする場所がバラバラになってしまうことはありますが、一人一人コミュニケーションをとったり、全員がいなくても個人のスキルを高めていったり、みんなが集まったときに、一つ一つの点が線になるように、みんなが一つの場所に向かっていけるように意識を持っています」とキャプテンとして意識を語り、次を見据えていました。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。(※バスケットLIVEはシステムメンテナンス等により、一部試合のライブ配信が行われない場合があります。)
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。
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