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U18日清食品リーグ

大橋萌加「絶対にシュートを決めるという気持ちで」
就実(岡山県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2023
レポート

就実(岡山県)にとっての「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」開幕戦となった県立広島皆実(広島県)との一戦は、前半を終えて29-49と大きなビハインドを背負う展開になっていました。高さを生かした相手の攻めを止められず、それ以上に長身の選手まですさまじい運動量を発揮してコート上の5人が連動するオールコートプレスを突破できず、攻撃の形が作れません。
それでも第3クォーターは16-16と互角の戦いを演じ、第4クォーターは19-16と上回りました。結果として64-81と常に相手にリードされる展開での敗戦となりましたが、強いチームを相手に試合の中でのアジャストが効いて立て直せたのは収穫と言えます。

吉開將孝ヘッドコーチが前半から大きな声で指示を飛ばしていたフラッシュカットが、県立広島皆実のディフェンスを攻略するきっかけとなりました。「センターのフラッシュが入ることでスペースが空いて、特にガードがボールを繋いで自分たちでボールを運べるようになったのが良かったです」
悪い時間帯を脱した後、プレッシャーをかいくぐってボールを運び、反撃を演出したのが大橋萌加選手でした。それでも試合後に話を聞くと、良かった後半ではなく劣勢が続いた前半のうちに立て直せなかったことを悔やむ言葉が続きます。「積極的に行かないといけないのに行けなくて、得点が全然取れませんでした。自分の仕事ができなかったと思います」

U18日清食品 中国ブロックリーグレポート画像 それでも、相手の強烈なプレッシャーに晒されたチームメートがターンオーバーを連発する中で、我慢して冷静な判断を続けていた唯一の選手が大橋選手でした。「自分が一番落ち着いて運ばないとチームも落ち着かないので。まずは落ち着いてボールを運んで、そこからプレーを作っていくことは意識してできました」
「20点差ぐらいで試合が進んでいて、自分の中では『まずは10点差まで追い上げよう』と思っていたんです。最後は点差を詰めたんですけど、そこまではいけませんでした」

翌日には松徳学院(島根県)と対戦。大橋選手だけでなくチーム全体が前日の反省を生かし、出だしから積極性を出して、今度は前半を48-26と圧倒。そのままリードを広げて90-58で大会初勝利を挙げました。大橋選手は「夏の間に1対1のいろんな技を練習してきました。強いチームが相手でも自分がボールを持った時には絶対にシュートを決めるという気持ちで積極的に攻めていきたいです」と力強く語ります。

U18日清食品 中国ブロックリーグレポート画像 「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」でレベルの高い試合をすることで「これで学校に戻って練習する時も、みんな意識が絶対変わります」と大橋選手は言います。勝利の喜びと負ける悔しさの両方を味わい、その両方を新たなエネルギーとして、就実はチームとしての成長を続けていきます。

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