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U18日清食品リーグ

砂川和仁「得点を取るバスケ」への自信
新田(愛媛県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2023
レポート

新田(愛媛県)は「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」の初戦で県立高松商業(香川県)を相手に114-87の大勝を収めました。すべてのクォーターで25得点以上を奪う猛攻に、相手の長谷川悠貴ヘッドコーチも「新田さんは全国の常連。さすがの強さでした。選手たちにも良い経験となりました」と脱帽でした。
新田のバスケはオフェンスが生命線、攻めて攻めて打ち勝つスタイルです。「まずはディフェンスとリバウンドをしっかり」というチームが大多数の中、新田のバスケは選手とボールが絶え間なく動くモーションオフェンスで、エクストラパスに次ぐエクストラパス。人とボールの動きを見ればすぐに「新田のバスケだ」と分かる異色のスタイルです。

これは新田を指導して34年目の玉井剛ヘッドコーチが長らく続けてきたもの。ボールを持っていない選手の判断力を高め、全員が連動してコートを走る中で素早くパスを回すことで多彩な攻撃を作り上げます。誰がボールを持っても、どこからでもチャンスを作り出すスタイルだけに明確なエースはいませんが、それでも昨年から主力としてプレーして積極的にシュートを放っていく砂川和仁選手には、チームを引っ張ろうという気概が見えました。

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 「今週は学校行事とかがあって部活のできる時間がいつもより短くて、思うように身体が動かない時間帯があったんですけど、自分たちの『得点を取るバスケ』が今日できたので良かったです」と砂川選手は充実した表情で語ります。
「僕たちのバスケはボールを奪ったら素早くトランジション。先手先手を取って得点するのが一番です。ハーフコートオフェンスになったらそれぞれがカットして、みんなで動いてチャンスを作るバスケを目指しています。その中で自分はカットしてのフィニッシュを決めたり、そこで自分に引き付けてパスを出したり、その判断をちゃんとやるのが役割です」

魅惑のオフェンスゲームは、見ている人たち以上にプレーしている彼ら自身が楽しんでいるように見えます。ベンチも良いプレーが出るたびに大いに沸き、その盛り上がりがコート上の選手たちを発奮させ、さらに良いプレーを引き出す好循環になっています。
「そうですね。みんながボールに触れるバスケで、みんなに攻める機会があるし、仲間を生かすこともできて楽しいです。そこで味方が応援してくれたら気持ちもすごく乗ってきます。しかもこういう四国の強いチームを相手にプレーできるのは自分たちにとってもすごく良い経験になります」

U18日清食品 四国ブロックリーグレポート画像 それでも、全国大会となるとそう簡単には勝てていないのが現状です。昨年のウインターカップでは2回戦敗退、今年のインターハイは初戦敗退。そのどちらも経験している砂川選手は「自分はやれる時はすごく気持ちが強くプレーできるんですけど、悪い時はなかなかそうもいかないので、メンタルをもっと強くしてどんな時でも自信を持ってやれるようにしたい」と目標を語ります。「そのためにはまず声を出すところから、自分の中から空元気でもいいから出せる選手になりたいです」

自分たちの練り上げたスタイルに自信を持ち、バスケを大いに楽しんでいる新田の選手たち。この「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」で自分たちの超攻撃的バスケをさらに突き詰め、逆境をはねのけるメンタルを培っていきます。

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