波多野陽南のガッツは「ロッドマン級」 柴田学園大学附属柴田学園(青森県)
「もう引退しているんですけど、デニス・ロッドマンって分かりますか? 気持ちの面だったり、ルーズボールとかリバウンドに飛び込む姿がカッコよくて。試合前はロッドマンの動画を見て気合いを入れています」
お父さん譲りだというロッドマン愛を満面の笑みで語るのは、柴田学園大学附属柴田学園(青森県)の1年生、波多野陽南選手です。
178cmのサイズを生かしたインサイドでのプレーや球際でのハードワーク、そしてスティールからのワンマン速攻など、オールラウンドにプレーできるパワーフォワード。1年生ながらチームの主力として活躍する波多野選手への期待を、小野尚樹ヘッドコーチはこう語ります。「身長はまだ伸びています。筋力がまだないけど、それは当たり前。あの身長であれぐらい動けるんだから良いですよ。一歩一歩成長してほしいです」 小野コーチも話したように、まだ身体の線が細い波多野選手はインサイドで力負けすることもありますが、ハードワークを欠かさず、さらにアウトサイドシュートを打ったりと幅広いプレーが強みです。「もともと身長は高かったのですが、中学の時に外のプレーをやっていたので、外も中も練習してきました」と今のプレースタイルへの自信を語りつつ、「パワーの部分も、この大会が終わったらしっかり鍛えて互角の戦いができるようにしたい」と、今後の抱負を語ります。
波多野選手は静岡県の出身です。「柴田は練習の雰囲気も良いし、小野コーチに習いたくて来ました」と遠く離れた青森県にある柴田学園大学附属柴田学園へ進学した理由を明かしてくれました。波多野選手が言うチームの雰囲気の良さは試合を見ていても伝わってきます。学年に関係なくコート上でしっかりとコミュニケーションを取り、試合に送り出された選手一人ひとりが堂々と自分のプレーを見せていました。 そのチームに来て、波多野選手も気持ちの面で大きな成長があったと言います。「自分ができることを精一杯やろうという気持ちで、接戦でもあまり焦らずプレーできるようになってきました」
波多野選手はプレーだけでなく、シューズも印象的です。周りが白いシューズを履く中、波多野選手が履くのはナイキの左右色違いのシューズ。そのこだわりも「父の影響です」と笑顔で答えてくれました。 冒頭で触れたあこがれのロッドマンも「父がそもそもロッドマン好きなので、それで私も動画を見て『すごいなー!』ってなりました(笑)」と言います。ちなみに波多野選手は桜木花道についても「大好きです! 『SLAM DUNK』もめっちゃ読んでいますし、映画も見ました!!」とのこと。
波多野選手の目標は『目指せロッドマン』そして『目指せ日本代表』です。ロッドマンのように、桜木花道のようにガッツ満点のプレーで、攻撃に守備にリバウンドにとフル回転します。
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