日本航空（山梨県）の後藤梨音選手は、強気なドライブと勝負強い3ポイントシュートを武器とするポイントゲッターです。身長154cmと小柄ですが、蒲生壮扶ヘッドコーチが「5人に守られてもその5人を引きずってシュートに行くような選手」と評する勝負度胸の持ち主です。

後藤選手は「前橋市立前橋（群馬県）や作新学院（栃木県）との試合では接戦を落としていたので、勝てたことはよかったですが、今日みたいに追い上げられる試合も多いので、リードしたときにさらにもう一歩前に出るような戦い方をしたいです」と、さらなる向上を誓います。

そんな後藤選手に参考にしている選手を尋ねると、2人の選手の名前が挙がりました。マグジー・ボーグス選手と河村勇輝選手。いずれも小柄ながら大型選手と台頭に渡り合うことのできる稀有なプレーヤーです。

ボーグス選手は1990年代のNBAで、160cmの身長ながら活躍した伝説的な小兵選手。「小さいのにディフェンスで大きい選手を止めたり、スピードに乗ったドライブで点を取ったり、たまたま映像を見つけてすごいなって思って。大きい選手が守りにきたらフェイクを入れてシュートを打ったり、フローターでタイミングをずらすプレーを参考にしています」と後藤選手は話します。



河村選手は言わずもがな、日本代表で大活躍を見せたポイントガードです。「河村選手はワールドカップで、大きい選手の正面に入ってボールにガンガン手を出してディフェンスをしていました。ああいうプレッシャーディフェンスはすごく参考にさせてもらっています」と話し、「自分ももっとやれる」という大きな勇気をもらったと教えてくれました。

154cmと小柄ながら、得点を取ることにこだわる後藤選手。「小さくても工夫してできることはたくさんあります。大きい選手ができないことをもっとやっていきたいです」と力強く語り、「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」を通じたさらなる成長を誓います。