関口まお「バスケットIQや身体の強さを一回り上げたい」 前橋市立前橋(群馬県)
前橋市立前橋(群馬県)が「U18日清食品 関東ブロックリーグ」に出場するのは2年ぶり。高い得点能力を持つシューティングガードで、キャプテンを務める関口まお選手は、「関東のレベルの高さをあらためて実感しています。高さや身体の強さ、スキルなど群馬県では感じられないもので、特に下級生にはすごく勉強になっています」と大会の印象を話します。 群馬屈指の強豪として知られる前橋市立前橋ですが、昨年は2つの全国大会と「U18日清食品 関東ブロックリーグ2022」への出場を逃しています。リベンジを目指す新シーズンが始動する前、赤石和子ヘッドコーチは新3年生の一人ひとりと面談し、彼女たちが思い描く『このチームのキャプテン像』を尋ねたそうです。
選手たちが様々な意見を口にする中、それに最もあてはまるのは関口選手でした。関口選手はとにかくストイックな選手です。赤石ヘッドコーチが「練習では決して手を抜かないし、『疲れてるだろうから早く帰りな』と言っても『今日はシュートが入らなかったので』とシューティングをずっとするような選手です」と説明するその勤勉さを、チームメートもよく理解していました。
キャプテンの打診を受けた関口選手は、少し迷いを見せたそうです。2年前にキャプテンを務めた自身のお姉さんのようにやれる自信がないという理由でしたが、最後は覚悟を決めました。 赤石ヘッドコーチはこの時のことをこう教えてくれました。「選手たちも不安を抱いていた中で彼女は『私たちは全国大会に出るために前橋市立前橋に来たから、もう一度ゼロから頑張りたいし、何より私が頑張ります』と言ってくれました」
こうしてキャプテンとなった関口選手に引っ張られ、チームは着実に成長してきました。関東ブロック大会では準決勝まで勝ち進み、夏のインターハイでは2年ぶりとなる『全国での1勝』を挙げました。 「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」では、日本航空(山梨県)で留学生プレーヤーの高さへの対応を改善し、昌平(埼玉県)戦でミスをした後の雰囲気の悪さが出ると、翌日の土浦日本大学(茨城県)戦で修正するなど、試合をこなすたびに一歩ずつチームは前進しています。
関口選手は「このリーグ戦では勝ち負けよりも経験を積みたいです。大会が終わるまでに、チーム全体のバスケットIQや身体の強さを一回り上げたいです」と抱負を語ります。
彼女が個人的に楽しみにしているのは、他大会で対戦があり千葉のレベルの高さを感じた昭和学院(千葉県)との試合。 11月25日に予定されているこの試合までに、前橋市立前橋はどこまで成長しているか。関口選手はそのストイックな姿勢で、前進するチームの先頭を走ります。
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