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U18日清食品リーグ

浅川玲「ガードの表情はチーム全体に影響する」 帝京長岡(新潟県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023
レポート

10月22日、帝京長岡(新潟県)は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」の初戦で北陸学院(石川県)と対戦しました。 立ち上がりは北陸学院のペースで、コートを広く使って3ポイントシュートを確率よく決められて、早々に2桁の点差を付けられます。それでも帝京長岡は第2クォーターに前から当たるディフェンスの圧力を強め、北陸学院のリズムを乱します。こうして第1クォーターは30あった失点を第2クォーターには12に抑え込みました。

試合序盤は留学生プレーヤーにパスが入った瞬間を狙われてターンオーバーを連発していましたが、浅川選手のスピードで北陸学院のディフェンスが後手に回ると、留学生の2人も得点を連発するように。そして第2クォーター終盤、スピードを警戒して下がる相手ディフェンスの逆を突く、3ポイントラインからかなり手前の位置からのシュートを浅川選手が決めて、帝京長岡が逆転に成功します。 自分たちの体育館での試合とあって、2階に陣取ったベンチ外の選手たちも野太い大声援で盛り上げます。浅川選手は逆転のディープスリーを決めた瞬間に小さくガッツポーズを見せたものの、表情を崩すことなくすぐにディフェンスへと戻りました。 後半も帝京長岡の強度の高いディフェンスが崩れることはなく、第4クォーターに入って再び北陸学院のシュートが当たり始めるも、残り4分からの3分半を無失点で切り抜けた帝京長岡が、86-73で勝利を収めました。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像

浅川選手は試合後、「点が取れなくてもちゃんと守ればプラスマイゼロなので、大事なのはディフェンスマインドだと思います」と、チームでしっかり守ることで立て直せたことを勝因に挙げます。 チームで見れば強度の高いディフェンスが目立ちましたが、浅川選手はスピードに乗ったドライブにディープスリーと、オフェンスで試合を支配していました。その話になると浅川選手は試合中の硬い表情から一転、晴れやかな笑顔で「ドライブも外もあるので駆け引きができて、止められない選手になれたかと思います」と語ります。

それでも表情をすぐ引き締め「僕は波が激しくて不安定なのが課題です」と続けます。「よいプレーをすると調子に乗ってしまってダメになることが多くて。チームの流れが悪くて打開できない時に行くのは自分だという責任感はありますが、背負いすぎず、上がりすぎないように。この精神面のバランスが難しいのですが、今日はうまくやれたと思います」

ディープスリーを決めた瞬間に見せた小さなガッツポーズについて問うと「気持ちよかったですが、頑張って抑えたつもりなんです」とのこと。「自分の良さを出すのに躊躇したらチームにとってもよくないですし、自分を出し続けて調子に乗ってもダメです。ガードの表情はチーム全体に影響するので、引き締めていかなきゃいけないと思っています」

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帝京長岡は去年は「U18日清食品トップリーグ2022」に、今年は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」に出場しています。柴田勲ヘッドコーチは「負けたら終わりじゃないのでいろいろ試す部分はありますが、選手が『じゃあちょっと緩くてもいいんだな』という感じにならないように一戦必勝の意味合いで臨み、公式戦ということで緊張感のあるバスケができています」と語ります。この試合でもスロースターターぶりに頭を抱えながらも「試合の中で選手たちが立て直せたのはすごくよいことです」と収穫もしっかりと得ていました。 「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023でチームとしての成熟度を上げたいです」と柴田ヘッドコーチ。選手たちも思いを一つにし、リーグ戦を戦っていきます。

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