第6週を迎えた「U18日清食品トップリーグ2023」。その初日となる11月11日(土)、オープンハウスアリーナ太田を舞台に中部大学第一(愛知県)と仙台大学附属明成(宮城県)の試合が行われました。

中部大学第一は1、2年生メンバーによる新チーム、対する仙台大学附属明成も3年生は2人のみとフレッシュなメンバーでの戦い。試合開始から互いにハードなディフェンスを展開しますが、先に仙台大学附属明成が流れを掴みます。#16藤本大輝選手(2年／188cm)はうまくオープンを作ると3ポイントシュートを連発し、12-4とリード。すると呼応するかのように今度は中部大学第一のオフェンスも好転。#7清水祥敬選手(1年／196cm)が3ポイントシュートを2連発で沈め点差を詰めます。

22-18で迎えた第2クォーター、仙台大学附属明成はさらにディフェンス強度をアップさせて中部大学第一のシュートを封じ込め。すると藤本選手、#6村忠俊選手(3年／180cm)の3ポイントシュートも飛び出してじりじりとリードを広げていきます。第2クォーター終盤には、#7佐藤晴選手(3年／188cm)が活躍。短時間にブロック、スティール、速攻と連続して良いプレイを披露。このクォーターをわずか4失点(22得点)に抑えた仙台大学附属明成が44-22とリードしてハーフタイムを迎えました。

反撃のきっかけを掴みたい中部大学第一は第3クォーター開始から積極的にシュートを放っていきます。すると清水選手、そして#9アグイ要哉選手(2年／186cm)の3ポイントシュートを成功。開始4分強で8-4のランを作りました。さらに清水選手がスティールから速攻、アグイ選手が3ポイントシュートをもう1本沈めます。結局、第3クォーターは21-22というスコアで仙台大学附属明成と互角の攻防を繰り広げました。

第４クォーターに入ると、中部大学第一は#13杉田秀成選手(2年／171cm)が果敢にゴールにアタックして得点につなげると、今度はアウトサイドから#15ムアンバ ジョナサン選手(1年／205cm)も得点。良い形を作りましたが、点差は縮まらず。90-60で仙台大学附属明成の勝利となりました。

大差での敗戦となった中部大学第一ですが、いくつもの良いシーンを作りました。とりわけ目立ったのが1年生スコアラー、清水選手です。196cmという高さを生かした3ポイントシュートでは3本成功。さらにディフェンスの隙を付いて果敢にゴールにアタックして得点につなげてチームトップの21得点をマークしました。

今年のインターハイでも得点源の一人として貢献していた清水選手ですが、その後、腰の故障もあってプレーが制限されることに。この試合は復帰戦であり、「U18日清食品トップリーグ2023」での初出場の試合でした。「緊張して試合に入りましたが、みんなから声もかけてもらって特に最初は良いテンポでプレーできたと思います。僕は身長があるほうなので、打点の高さを生かしての3ポイントシュートを決めていきたいと思います」と久しぶりの試合で緊張もあったが、リズムよく入ることができたと試合を振り返っています。

新チームでの役割について清水選手は「今まで頼っていた3年生が引退となり、監督からは“まとめ役がいない”とずっと言われています。1年生で試合に出ている自分と#6西村(謙槙／1年／178cm)とで引っ張っていきたいと思っています」と語り、チームを引っ張っていける存在になりたいと意気込みを見せました。非凡な得点力を持つ1年生スコアラー、清水選手が西村選手といかに成長し、チームを引っ張っていくか。それは中部大学第一を見るうえで新たな楽しみとなりそうです。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非会場、または配信にてご観戦ください。

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