「仲間が支えてくれた」自分にできることを全うした
千葉経済大学附属 #5 坂口彩花
11月18日(土)、国立代々木競技場 第二体育館を舞台に「U18日清食品トップリーグ2023」がいよいよ最終週(第7週)を迎えました。女子の第1試合は、聖和学園(宮城県)と千葉経済大学附属(千葉県)の対決。音楽やライトアップなど華やかな演出がなされた選手紹介の後、戦いの火蓋が切って落とされました。
千葉経済大学附属は、今大会ここまで苦しい6連敗。一方の聖和学園も1勝5敗と、両チームともに悔しい敗戦が続きました。何としても勝利で大会を締めくくろうと、互いにラストゲームに懸ける思いは強く、実力が拮抗していることもあって試合は白熱の展開となります。
開始4分で10-4と、好スタートを切ったのは千葉経済大学附属でした。その後はリバウンドを掌握されて追い上げられましたが、#5坂口彩花選手(3年/167cm)を起点に#4角陽菜多選手(3年/177cm)や#7牧野琉依選手(2年/164cm)が強気に攻めて譲りません。競り合いの中、試合が動いたのは2Q中盤。千葉経済大学附属#9高品里桜選手(3年/162cm)がバスケットカウントを含む2連続の3ポイントシュートで短時間に7得点を稼ぎ、さらにシックスマンの#10田端若菜選手(2年/173cm)がゴール下をねじ込んで逆転から8点リード。その後も5点前後のリードを保ち、千葉経済大学附属が44-38と先行して試合を折り返しました。
後半も、坂口選手がアップテンポな展開を作り出し、角選手らが要所でミドルシュートを決めてリードを広げます。終盤、オールコートでディフェンスを仕掛ける聖和学園に追い上げられる時間帯もありましたが、我慢の時間帯を切り抜け、最終的には77-71でタイムアップ。ラストゲームでうれしい初勝利を手にしました。
今年の千葉経済大学附属は、昨年から試合に出ていた2大エースの角選手と坂口選手がチームを引っ張ってきましたが、池端直樹コーチが「坂口と角の2人に、ほかの選手たちがだいぶ追い付いてくれました。『私たちがやらなきゃ』と自覚を持ってくれたことは大きい」と語るように、試合を重ねるごとに周りの選手たちも大きな成長を見せました。
そんなチームメイトの成長を、頼もしく感じているのが坂口選手です。「周りの選手たちがすごく頑張ってくれたので、今日はディフェンスやリバウンドなど、自分にできることを頑張ろうと思いました。みんなに支えられて勝てた試合だったと思います」と語ります。ケガ明けだったこともあり、仲間に頼るべきところは頼りながらプレーし、終わってみれば11得点、11リバウンド、6アシスト、2スティールの活躍を見せました。
初出場の「U18日清食品トップリーグ」を、最終的に1勝6敗で終えた千葉経済大学附属。苦しみましたが、最後に手にできた1勝はただの1勝以上に大きな価値があるものです。坂口選手は「チーム全員で協力して勝てたということは、気持ち的にもうれしいですし、これからの成長にもつながるはずです。今大会、強豪チームとやらせていただいて大きな壁を感じましたが、絶対に手が届かない相手ではないと思います。少しでも近付けるように、チームの持ち味を磨くとともに一人一人が改めて個人スキルを磨いていきたいです」と、先を見据えていました。
「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非配信にてご観戦ください。
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