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U18日清食品リーグ

特別な思いで臨んだ試合
福岡第一 #41 森田空翔

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品トップリーグ2023
レポート

「U18日清食品トップリーグ2023」、国立代々木競技場第二体育館で迎えた最終週、2日目の第4試合、今リーグの最終戦は、福岡第一(福岡県)と東山(京都府)が対戦。ここまで両チームは5勝1敗と勝敗で並んでいますが、得失点差で東山が2位、福岡第一が3位となっており、今日の試合が最終順位を決める大一番となりました。また今年、両チームはインターハイの準決勝、秋の交歓大会の2度対戦していますが、いずれも東山が勝利を収めており、福岡第一にとっては何としても勝利を収めたい対戦でした。

試合は、福岡第一#1世戸陸翔選手(3年/190㎝)、東山#6カンダ・マビカ・サロモン選手(1年/205㎝)がいずれもフリースローでそれぞれ初得点を挙げるという静かなスタートを切りました。しかし、それはほんの序章。そこから堰を切ったように両チームの激しいディフェンスと破壊力のあるオフェンスがぶつかり合い、一進一退の攻防を見せました。

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前半を終えて、34‐32と僅かにリードしたのは東山。中でも、#4佐藤友選手(3年/189㎝)が17点と全得点の半分を稼ぐ圧倒的な得点力を発揮。一方、福岡第一は世戸選手が6点、#41森田空翔選手(3年/178㎝)が8点、#75ディアロ・ティディアニ選手(3年/200㎝)が6点、#77八田滉仁選手(2年/178㎝)も6点と、各選手が地道なプレーで積み重ねていることが分かります。また、ここまででリバウンドは福岡第一が31本、東山が24本と、ゴール下での戦いは福岡第一が優位に展開。前週までの個人ランキングでは、東山の#4佐藤選手が1試合平均12.0本(トータル72本)で2位、サロモン選手が1試合平均11.2本(トータル67本)で3位につけ、ゴール下での高い支配力を見せていますが、今回は福岡第一の奮闘ぶりも光ります。

後半は、#5瀬川琉久選手(2年/184㎝)、#13佐藤凪選手(1年/178㎝)らが躍動し先行する東山に対して、追いかける福岡第一も持ち前の堅いディフェンスで粘りを見せつつ、世戸選手や#76山口瑛司選手(3年/181㎝)が相手ディフェンスをかいくぐりながら厳しい体勢からのシュートを決め、森田選手も鮮やかなスリーポイントシュートや、自らのシュートをしっかりフォローしてリバウンドシュートを決めるなど、勝利を目指してひたむきに戦い続けます。しかし、あと一歩及ばず試合は東山が74‐67で勝利を収めました。

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この試合、世戸選手の18得点に次ぐ15得点を挙げ、リバウンドではチームハイの12本を記録したのが森田選手でした。実は森田選手、ケガのためにU18日清食品トップリーグ2023を戦ったのは今日の1試合のみ。それだけに試合後は「特別な思いで臨みました」と振り返りました。「一生懸命頑張りましたが、自分たちの甘さが出てしまい、特にディフェンスが全然だめでした」と悔しさを滲ませた森田選手。個人として成長を感じたのは、意識して打っているというスリーポイントシュートで、今日の試合でも3本を決め、「より確率高く決めることを大切にしていきたい」とさらなるレベルアップを期しています。しかし、チームハイの数字を残したリバウンドについては「あまり取れていないので、僕や世戸がもっと絡まないといけない」と決して満足していません。

試合に出ればこそ課題も見つかり自身も芽生えるもの。今は悔しさでいっぱいのはずですが、森田選手にとってこの1試合は、自身を高めるために、そしてチームにとってなくてはならない存在となるために、さまざまなものを気付かせてくれたかけがえのない1試合となったに違いありません。

「U18日清食品トップリーグ2023」は「U18日清食品リーグ公式YouTube」と「バスケットLIVE」で全試合ライブ配信中です。
また、スポーツナビでも一部試合を配信しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを是非配信にてご観戦ください。

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