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U18日清食品リーグ

渡邊大翔「力強く行けば決められるという自信を持って」 東海大学付属諏訪(長野県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023
レポート

東海大学付属諏訪(長野県)は激しいディフェンスを強みとするチームです。11月11日に行われた「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」の高岡第一戦では、ティップオフから激しく足を動かし、フィジカルに当たるディフェンスで相手に自由を与えず、第1クォーターを失点わずか8に抑えて主導権を握ると、そのまま114-60の快勝を収めました。 小滝道仁ヘッドコーチは「ディフェンスの意識の先にある進化を追い求めています」と語ります。ディフェンスで激しさを前面に押し出していくチームは少なくありませんが、東海大学付属諏訪は激しさと賢さを両立し、ハードに戦いながらも冷静にコート全体の状況を把握してチームで守り、ミスがあっても次に繰り返さない成熟ぶりが光ります。完勝にもかかわらず「失点の仕方、ファウルの使い方、リバウンドでやられてしまった部分など課題はありました」と小滝ヘッドコーチ。「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」では、試合を重ねる中でこうして出てきた課題を修正し、チームとしてのまとまりを強めながらステップアップすることを目標としています。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 東海大学付属諏訪の前線から激しく仕掛けていくディフェンスを先導したのはポイントガードの渡邊大翔選手でした。「試合をやるからには勝利を目指しますが、その中でどういう勝ち方をするかも大事にしています」と渡邊選手は語ります。「守備では諏訪の伝統になっている強度の高い泥臭いディフェンスをしながら、全員が繋がってプレーすること。オフェンスでは自分たちが練習でやってきたプレーを試合で使って、それを本当の武器にしたいです」

渡邊選手はスタメンで唯一の2年生ですが、先輩たちに指示を飛ばしてチームを統率する姿が印象的で、オフェンスでも司令塔としてプレーを組み立てながら自らも果敢なアタックで得点を重ねました。2年生ではあっても中学時代のJr.ウインターカップ2021-22準優勝などキャリアがある渡邊選手は、その時点ですでに優れていたスキルに磨きをかけるとともに、身体の成長に伴ってフィジカルも強くなり、東海大学付属諏訪の激しいディフェンスを体現する存在となっています。 伝統のディフェンスにプライドは持ちつつ、オフェンスでもチームを引っ張りたいというのが渡邊選手の考え方。「今年の3年生はみんな個性が強くて、積極的に攻めたい選手なのですが、そこで僕がパスばかりを選択してしまうと自分の長所が消えてしまいます。自分はドライブから点を取るのが強みなので、パスを回してリズムを作りながら、3年生に負けないぐらい自分でもしっかり得点を取りたいです」

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像

プレーメークの選択肢は複数あっても、ボールは一つしかありません。渡邊選手の判断基準は「迷ったら自分で行く」。そんな渡邊選手のスタイルを3年生は受け入れ、背中を押してくれます。「先輩の板倉伶弥さんはいつも『迷ったら自分で行け』と言ってくれます。迷ってパスしてターンオーバーが一番ダメで、力強く行けば決められるという自信を持って、迷わず自分で行こうと思っています。だからこそ行くからには決めなきゃいけないし、それは貫かないといけないです」

プレー内容にはこだわりますが、勝つことが最優先。渡邊選手は個人としてもただ良いプレーをするだけでなく得点にこだわろうとしています。「僕自身、良いプレーができているのは20得点ぐらい取っている時なので、20得点、30得点しながら良いゲームメイクをして、自信に繋げていきたいです」と「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」への意気込みを語りました。

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