中武優羽「目指すは日本一の日本人センター」 正智深谷(埼玉県)
正智深谷(埼玉県)の中武優羽選手は成長著しい2年生です。「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」の拓殖大学紅陵(千葉県)戦では、192cm93kgの身体を張って攻守に奮闘し、チームの勝利に貢献しました。 「みんなで点を取りに行って、みんなで守って、というスタイルが自分に合っている」との思いで、中武選手は郷里の宮崎から遠く離れた正智深谷への進学を選びました。入学当初は練習前のウォーミングアップですら休憩が必要だったそうですが、体重が100kgを超えていた身体を絞りながら体力をつけ、「最初は不安な部分もあったのですが、ちょっとずつ自信がついて楽しくなってきました」と入部からこれまでを振り返ります。
内なる楽しさが引き出されたきっかけとして、中武選手は昨年の「U18日清食品トップリーグ2022」を挙げました。「初戦の帝京長岡(新潟県)戦で留学生と初めてプレーして、高さや運動量など、自分に足りないものがたくさんあるんだと気づいたんです」 その思い出を楽しそうに話すことのできる中武選手は「できないこと」にネガティブになるのではなく、むしろ新しい課題が現れ、それに挑戦できることにワクワクできるマインドの持ち主です。「できないことがあったら『じゃあ次はどうしよう』って考えるし、敵わないことがあればあるほど挑戦したい、それが楽しいと思えます」と言い、自身の性格を「常に明るく、何があっても笑っていたい性格です」と分析します。
主にインサイドでプレーする現在は、自分より身長の高い相手に対して力強いプレーで対抗することにフォーカスしています。その意識はこの「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」や9月末の台湾遠征を経てさらに高まっていると話します。 「今、特に意識しているのは足と下半身で、ディフェンスの時は一歩一歩をより力強く踏み出すようにしています。台湾で日本にはない身体の強さを経験したことで『台湾で感じたことをやれれば点を取れる』と思うようになったので、このリーグ戦では毎試合2ケタ得点を狙いたいです」
成田靖ヘッドコーチも「身体を張ることを怖がらなくなり『自分の武器はこれだ』というものが見えてきているように感じます」と、中武選手の成長を目を細めながら語ってくれました。
中武選手が目指すのは「日本一の日本人センター」です。「自分より高い選手にも負けないようなプレーヤーになりたい」と話すポジティブ男子は、「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」で様々な試行錯誤を重ねながらその目標へと向かっていきます。
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