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U18日清食品リーグ

篠崎真緒「貴重な公式戦を一つひとつ大切に」 作新学院(栃木県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 関東ブロックリーグ2023
レポート

作新学院(栃木県)の篠崎真緒選手は、渡邊明美ヘッドコーチが「コート上の監督」と太鼓判を押すキャプテンです。小学校と中学校でもキャプテンを務め、高校でも入学時からずっとキャプテンを志していたと教えてくれました。 プレー中はキリっと厳しくチームを引っ張る篠崎選手ですが、コートを離れると一転、表情が優しくなります。「オンとオフははっきりするようにしています。コート上では厳しく喝を入れますが、練習が終わったら人の悩みを聞いたり、寄り添ったりすることが多いです。チームメートを見て『ちょっと変だな』と少しでも感じたら放っておけないんです。『大丈夫?』って声をかけると『実は…』となることが結構あります」

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 チームを引っ張るのはリーダーで、支えるのはフォロワー。同じようで異なる役割を一人で果たすのは大変なのではないでしょうか。そう尋ねると篠崎選手は「それが自分の役割なので大変だとは思ってません。やり甲斐を感じています」と話してくれました。 それでも、勝負の世界は時に非情なもの。「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」では初戦の明星学園(東京都)戦は53-81、翌日の前橋市立前橋(群馬県)戦は47-81と大敗し、篠崎選手は「チームがまとまらなくて、どうすればいいんだろう? と悩みました」と振り返ります。 しかし、トーナメントと違いリーグ戦では勝っても負けても次の試合がやってきます。9月に5試合とハードスケジュールをこなし、県外の強豪チームとの接戦を繰り返す中で、チーム状況は改善していきました。その中で篠崎選手はチームメートの思いを聞き続け、時に手紙を書いて励ましたそうです。

そうやって試合を重ねるうちに、応援する人たちから「かっこいい姿になったね」、「たくましくなったね」と声をかけられることも。そんなチームの歩みを振り返り、篠崎選手はこう話します。「練習試合だけだったら、気持ちが緩んだままだったかもしれません。『「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」に参加できるのは栃木で自分たちだけ』という意識で、「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」を一つひとつ大切に戦ったことがよい方向に向きました」 「やっとチームになって戦えるようになってきた」という手応えを得て迎えた9月24日の昌平(埼玉県)戦は、チームの持ち味である激しいディフェンスと球際の粘り強さで流れをつかみ、第4クォーター序盤までリードしていました。最後はミスが出て昌平に押し切られましたが、逆転された後もボールに食らいつく健闘を最後まで見せています。渡邊ヘッドコーチは敗れてもなお、「格上のチームを相手にチャレンジャーとしてよく戦えた」と選手たちを称えました。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像

「自分がこのチームでキャプテンをできるのもあと少し。今日の試合で勝ちきれなかった『あと一歩』の部分を全員で改善しながらこれからも頑張ります」

きらきらした瞳でそう語った篠崎選手を軸に、作新学院は引き続きチーム力を磨きます。

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