月松蒼「しっかり走って得点を取るチームに」 昭和学院(千葉)
日本代表の赤穂ひまわり選手や星杏璃選手を筆頭に、多くのトッププレーヤーを輩出している昭和学院(千葉)は、「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」の後半4試合を下級生チームで戦いました。10月のウインターカップ県予選をもって3年生が引退し、代替わりをしたからです。
鈴木親光コーチは、「現状はスターティングメンバーやチームプレーの約束ごとも固定せず、選手たちが何を考え、どうバスケットをするのかを見ているところです」と試合の狙いを説明します。残念ながら4試合とも勝ち星は挙げられませんでしたが、ウインターカップを控えた上級生チームを相手に、いずれも接戦に持ち込むことで新チームのポテンシャルを示すとともに、貴重な実戦経験を積んでいます。
キャプテンもまだ決まっておらず、数人の選手が日々交代しながらその役割を担当しています。最終戦となった12月3日の鵠沼(神奈川県)との試合では、昨年のチームでも試合に出ていたガードの月松蒼選手がキャプテンを務めました。付属中出身の月松選手は誰よりも長く『昭和学院のバスケ』を知る選手。ドライブや3ポイントシュートといったプレーだけでなく、ベンチでの声がけでもチームを盛り上げ、鈴木コーチからの問いかけにしっかりと答える姿が印象的でした。 月松選手は新チームの現状の強みとして、ディフェンスを挙げました。「ディフェンスがうまい選手や、パスカットからどんどん速攻に走れる選手がたくさんいるので、そこでしっかり走って得点を取るチームになるんじゃないかと思います」
鈴木コーチは選手たちのバランスのいい得点力に着目します。「今はそれぞれが自分のことに夢中で、まわりを見てプレーすることに苦労していますが、いきなりできるようになるものではありません。私も選手たちと一緒に努力して、経験を積んでいきたい」と語ります。
「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」最終戦の時点で鈴木コーチは、キャプテンについて「そろそろ決めたい」と話しました。月松選手がその役を担うかどうかはまだわかりませんが、「チームを盛り上げられるようなプレーをしたい」と話す彼女のリーダーシップは、リベンジのシーズンとなるであろう来年の昭和学院を支える大きな力になることでしょう。
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