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U18日清食品リーグ

石井遥「最初から最後まで40分間、全員で協力して」 県立富岡東(徳島県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2023
レポート

県立富岡東(徳島県)は、全国大会で数々の実績を持つ強豪チームです。「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」に臨むにあたり、西田良裕ヘッドコーチは「とにかく一戦一戦、全力で自分たちのバスケットをすること。あとはリーグ戦だからこそ試す時間帯を増やし、新戦力が出てきてほしいです」とテーマを語ります。 10月1日には英明(香川県)と対戦しました。両者は今夏のインターハイ3回戦で対戦し、その時は86-71で県立富岡東が勝利しています。インターハイの再現とあって、試合は出だしから両チームとも気合いを前面に押し出す激しい展開に。前半を53-53で終えて迎えた後半、勝利のカギとなったのは県立富岡東の特徴である前から当たる激しいディフェンスでした。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 キャプテンの石井遥選手が「私たちはサイズがあまりないので、パスが入る前にディフェンスで前から仕掛けることをチームで統一しています」と言うように、サイズ不足を運動量でカバーするチームディフェンスで相手に自由を与えません。 さらにはリバウンドへの意識も目立っていました。オフェンスリバウンドにチーム全員が絡むことを徹底し、セカンドチャンスを生かします。また、スティールからのワンマン速攻の際にも、必ずもう一人が後ろから追いかけ、シュートが外れてもカバーに入り、シュートが決まればすぐにディフェンスへと意識を切り替え、前から2人がかりでプレッシャーをかけます。

これもチームの約束事の一つで、石井選手は「ウチは全員が絶対に走るようにしています」と自信を見せます。一つひとつの約束事はシンプルでも、全員が集中を切らすことなく40分間続けるのは簡単ではありません。そんなチームプレーを徹底することで、県立富岡東が101-97で勝利を収めました。 英明との試合後、石井選手は「インターハイの組み合わせだったので、ルーズボールやリバウンドで相手の強い気持ちを感じました。そうやって競ったり負けたりしている時に、声を出してもう一度集中できたのがよかったです」と振り返ります。

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石井選手はこの英明戦で大活躍。スティールから自ら速攻を仕掛けることもあれば、ショルダーパスで仲間のシュートをお膳立てしたり、ハイポストからのジャンプシュートに3ポイントシュート、そしてゴール下ではリバウンドからシュートをねじ込むなど、多彩なプレーでチームに貢献しています。スキルはもちろん、的確な判断力や視野の広さも兼ね備え、本人も「1年生の時から試合に出させてもらって、上級生から考えてプレーをするバスケットを教わってきました。その点は自分でもできていると思います」と手応えを語ります。

プレーだけでなく、キャプテンとしてもチームを引っ張る石井選手は、勝敗だけでなくチームの成長にフォーカスして、「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」の目標をこう語りました。「最初から最後まで40分間、全員で協力して、トランジションのあるバスケットができるようにしたいです」

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