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U18日清食品リーグ

稲葉桜子&千保輝星「最後に全員で笑って、楽しんで」 高岡第一(富山県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023
レポート

高岡第一(富山県)の3年生にとって「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」は高校バスケ最後の大会となりました。大会期間は11月19日から12月10日まで。受験勉強など個々が事情を抱える中で、部活を続けない選択肢もありましたが、高岡第一の3年生たちはリーグ戦を最後まで戦うことを決めました。 千保輝星選手は「私は大学でもバスケを続けるので、個人としては次に繋がるようなプレーをすることを心掛け、チームとしては最後に全員で笑って、楽しんでバスケをしたいと思いました」と語ります。千保選手はキャプテンとして、モチベーションを失っている選手がいれば引っ張る立場でしたが「3年生は13人もいて個性もバラバラなんですけど、受験勉強をやる子もその日にやることを片付けて練習に来てくれたり、勉強の合間に部活に参加してくれたり、そういう苦労はありませんでした」と話します。

U18日清食品 北信越ブロックリーグレポート画像 高岡第一はサイズにかかわらずハンドリングなど基礎を徹底するチームで、千保選手、竹倉羽蘭選手、四十崎伽羅選手と身長170cmを超えるフォワードやセンターもボールを運び、3ポイントシュートを打ちます。そんな選手たちのオールラウンドな能力をポイントガードの稲葉桜子選手のプレーメークで引き出し、走る展開に持ち込むのが高岡第一のバスケです。リーグ戦の最終戦となった12月10日の開志国際(新潟県)との試合でも、そんなバスケで強敵に食い下がりました。 しかし、秋からは練習を週3日に制限しており、練習不足やスタミナ不足はどうしても試合に表れます。序盤は開志国際の留学生プレーヤーを相手にもエネルギー全開で一歩も引かず戦いましたが、時間が進むにつれて点差が開く展開に。それでも高岡第一の選手たちは積極性を失わず、時おり笑顔を見せながらプレーし続けました。稲葉選手は連続でターンオーバーをする場面もあったのですが、「最後の試合なので、ミスはいったん忘れて積極的にやろう」とすぐに気持ちを切り替え、積極果敢なプレーメークを続けました。

最後まで走って、ディフェンスをしてリバウンドに飛び込み、また走ってシュートを狙って。全員が最後までアグレッシブに戦い、3年間の部活で培った連携で個々のオールラウンドな能力をさらに引き出すことで高岡第一らしいバスケを貫きました。最終スコアは76-100。試合終了のブザーとともに選手たちの笑顔は涙に変わります。最後の試合を観戦に訪れた保護者にお辞儀をする彼女たちには、この日だけでなく3年間の頑張りを称える拍手が降り注ぎました。 千保キャプテンは「「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」でやりきることができました」と胸を張ります。稲葉選手も「最後の試合では絶対に70得点したかったので、取れてよかったです」と、泣き顔を再び笑顔に変えて語りました。

U18日清食品 北信越ブロックリーグレポート画像

「自分がこのチームでキャプテンをできるのもあと少し。今日の試合で勝ちきれなかった『あと一歩』の部分を全員で改善しながらこれからも頑張ります」

「終わり方が大事」と選手たちを鼓舞し続けた米田春菜ヘッドコーチは「これからの人生でも終わり方を大事にして、次の新しい出会いに向かってほしいと思っています。選手たちがみんな本当によくやってくれたので、私はこれで満足です。本当によくやってくれました」と教え子たちを称えました。

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