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U18日清食品リーグ

高橋智大「速いバスケをやりたいです」 文星芸術大学附属(栃木県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 関東ブロックリーグ2023
レポート

バスケットボールにおいて高さは大きなアドバンテージです。全国大会に出場する強豪校となれば190cm以上、もしくは200cm近い長身選手がいることは珍しくありません。そんな中、文星芸術大学附属(栃木県)は最も高い選手でも185cmと小さいチームですが、アップテンポな展開からコート上のどこからでも積極的に3ポイントシュートを狙っていくスモールバスケットボールが魅力のチームです。 9月10日に行われた「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」の第2戦、八王子学園八王子(東京都)との試合では相手の高さに対抗しきれずに敗れてしまいました。しかし、前から激しく当たる平面での激しいプレッシャーディフェンス、アップテンポな展開からの3ポイントシュートと、文星芸術大学附属らしさは攻守に見られました。

U18日清食品 北信越ブロックリーグレポート画像 特に印象的だったのは、第4クォーター序盤にベンチメンバーの守備から流れを引き寄せて連続得点を挙げた場面です。試合を通して強度の激しいプレーを継続させるためにも『全員バスケ』が文星芸術大学附属のスタイルだと吉澤啓貴ヘッドコーチは語ります。「セカンドユニットの球離れが良かったのは収穫です。私たちのようにサイズがないチームはベンチ入りした全員でしっかり戦っていくことが大事で、彼らが頑張ってくれたのはウチらしいです」 関東の強豪チームと渡り合うには、高さの不利に負けずリバウンドでいかに戦えるかが鍵になると吉澤ヘッドコーチは続けます。 「夏はシュートが入り、勢いに乗って勝つことができましたが、冬にもう一回それができるとは限りません。そこで鍵となってくるのはオフェンスでもディフェンスでも、たとえ取れなくてもリバウンドにしつこく絡んでいくことです。オフェンスリバウンドに絡めば相手のファストブレイクのチャンスが減ります。ディフェンスリバウンドをしっかりマイボールにしていくことで、こちらの早い展開を生み出すことができます。サイズがない分、身体をしっかり当ててリバウンドを取りにいく感覚をもっと養っていきたいです」

文星芸術の持ち味である外からの積極的なシュートとリバウンドへの執着心を体現するのが高橋智大選手です。身長180cmとインサイドの選手としてはかなり小さい中、八王子学園八王子との試合でもエースシューターとして3ポイントシュートを効果的に決め、ディフェンスでは身体を張ったリバウンドが光りました。 自分より大きい選手とマッチアップすることが多いからこそ、スピードの有利を生かしたドライブによるチャンスメークを高橋選手は意識しています。「自分がシュートに行くだけではなく、ドライブを仕掛けて相手のディフェンスを中に寄せてからキックアウトすることを考えています」

U18日清食品 北信越ブロックリーグレポート画像

また、サイズがないことをリバウンド争いで後手に回る言い訳にしたくないと語ります。「高さに関係なく、ディフェンスリバウンドに行けていない部分がありました。全員でしっかり取りに行きたいと思います。相手が自分たちより大きいからこそ、泥臭いプレーを続けていかないといけないです」

「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」では「3ポイントシュート力を全体に上げていき、速いバスケをやりたいです」と高橋選手は意気込みを語りました。素早い展開から積極的に放つ3ポイントシュートと、見ている者もワクワクさせる文星芸術のバスケがどんな進化を遂げていくのか楽しみです。

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