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U18日清食品リーグ

ジャイ アリウ モッチ「試合が終わればみんな友達」 高知中央(高知県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2023
レポート

高知中央(高知県)は強力な留学生プレーヤーを軸にしたチームです。去年までは身長204cm、全身が筋肉の鎧に覆われているようなフィジカルを持つジョベ モハメド選手がチームの中心でした。彼は高知中央を卒業して専修大バスケ部に進み、新人インカレで得点王、リバウンド王、敢闘賞の個人3冠に輝く大活躍を見せています。 そのジョベ選手に代わる留学生プレーヤーが、現在2年生のジャイ アリウ モッチ選手です。ジョベ選手に比べるとアリウ選手は身長196cmで身体も細いですが、それでもこの1年で体重が15kg増えてフィジカルが強くなりました。鮫島康人ヘッドコーチは、「オールラウンドなプレーができるので、今のチームにはジョベよりもアリウのほうがフィットしています」と語り、急成長を続けるアリウ選手へ期待を寄せています。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 留学生プレーヤーは全国で増えていますが、ただ体格が良くてバスケの才能がある選手を連れてくればいいだけではありません。日本の生活に慣れるのを助け、勉強も含めて進路を考えてあげる必要があり、本人の努力も必要です。バスケをする上でもチームメートと馴染み、チーム内で本当の信頼関係を築けなければ、いくら才能があってもうまくはいかないものです。 その点、アリウ選手は試合前のウォーミングアップから日本人のチームメートと絶えず言葉をかわし、冗談を言い合って笑うこともあれば、背中を叩いて鼓舞したりと、日本人と留学生という垣根を感じさせません。鮫島ヘッドコーチも「日本語はこの1年で本当に上達しました。去年はこんなにできていなかったのですが、今は日本人と問題なくコミュニケーションが取れるようになっています」と語ります。

「U18日清食品 四国ブロックリーグ2023」では高知中央は3年生の山田天馬選手と2年生の柳田恵太選手のガード陣がゲームをコントロールしながらアリウ選手の個人技を要所要所で使い、インサイドとアウトサイドでバランスのよいバスケを展開します。尽誠学園(香川県)には62-104と力負けを喫しましたが、鮫島ヘッドコーチは自分たちは挑戦者だと動じることなく「あと5段階ぐらいギアを上げていきます」と、この経験からのチームのレベルアップに期待を寄せます。 アリウ選手は試合後のインタビューに臆することなく応じ、「日本語はまだまだ難しいので頑張っています。でも日本に来て1年半で試合のコミュニケーションは大丈夫です」とよどみない日本語で答えます。

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一般的な留学生プレーヤーの印象である、高さとパワーを生かしてゴール下を支配するタイプではありませんが、「3ポイントシュートをもっと練習して、外でも活躍したいです。あとはディフェンスをもっと頑張れるように。チームのみんなが小さいから、走ってディフェンスを頑張るのが一番大事」と、自分とチームの目指すスタイルは明確です。 チームにうまく馴染む秘訣は「フェアプレーです」とのこと。フリースローを決めた相手選手がチームメートとハイタッチをする中、一緒にハイタッチに行くジョゼ選手の様子を見ると、特にうまい立ち回りを意識するわけではなく、これがもともとの性格のようです。「みんな友達です。相手チームも試合が終わればみんな友達。そうやるとバスケは一番楽しいです」



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