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U18日清食品リーグ

大上粋奈と川口空夏「全国ベスト8まで、先輩たちと一緒に」 県立広島皆実(広島県)

U18日清食品リーグ2023 大会レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2023
レポート

県立広島皆実(広島県)は例年、サイズがなくても丁寧で粘り強いディフェンスを徹底するチームを作り上げてきますが、181cmの大上粋奈選手が3年生になり、攻守の大黒柱として存在感を発揮しています。サイズがありながらガード相手にも走り負けしないフットワークを備える大上選手は、県立広島皆実の5人が連動するプレッシャーディフェンスにしっかりと加わっています。 「サイズと敏捷性を兼ね備えて、先のキャリアもある選手なので、できるだけ頑張って花開いてもらいたい」と村井幸太郎ヘッドコーチが期待を寄せる大上選手は、「走れるセンターは良いことがあるよ、と先生からずっと言われていて、そのつもりで走っています」と笑顔を見せます。

U18日清食品 関東ブロックリーグレポート画像 9月16日の就実、17日の県立徳山商工との連戦では、機を見て仕掛けるオールコートプレスを含め、前から足を使うプレッシャーディフェンスが猛威を振るいました。相手がパスの受け手を増やしたり、スピードのある選手でのドライブなど打開を図っても、それにアジャストしてさらに上回ります。高さとスピード、その2つの強みを生かすディフェンスは、県立広島皆実の大きな武器となっています。 そんな県立広島皆実では、エースの大上選手にサイズがある分、一際小さく見える選手もいます。2年生ポイントガードの川口空夏選手は身長149cm。大上選手と並ぶと実に32cmのサイズ差があります。実はこの2人は中学からのチームメート。それでも県立広島皆実で一緒に試合に出始めたのは、この「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」からです。

県立広島皆実ではインターハイまでほとんど試合に絡めなかった下級生たちがこの夏に急成長し、川口選手はプレータイムのないところから先発ポイントガードまで一気にステップアップしました。 大上選手はこの時を待っていました。「中学の時からガードの素質がすごいと思っていたんですけど、高校ではなかなか一緒に試合に出られませんでした。でもインターハイが終わって新チームになったら空夏はガラッと変わったんです。練習中にほとんどしゃべらなかったのが、すごく自分の意思を言うようになって、それがきっかけになって活躍し始めました」

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川口選手にとっても、頼れる先輩である大上選手とのプレーはずっと願っていたことです。「新チームになって自分が引っ張る立場になって、ここまで先輩たちが引っ張ってくれていたことに初めて気づきました。今はガードの自分が何をするにも一番先頭に立って行動しようと決めてやっています」 そう力強く語る後輩の成長を、大上選手は頼もしく見ています。「空夏は最近になって本当にいろいろ変わりました。以前は全部自分でやるようなプレースタイルだったのですが、今は相手を見て考えて味方を生かすプレーをするようになりました。身体も強くなって小さくても当たり負けしていません」

スタメンに抜擢されたばかりですが、川口選手にはもう主力の自覚が出ています。「「U18日清食品 中国ブロックリーグ2023」では試合に出るだけじゃなくチームを引っ張りたいし、自分たちの目標である全国ベスト8を達成したいです」 このメンバーで試合ができるのも年内まで。それでも大上選手という攻守の大黒柱がいるチームに、川口選手のように伸び盛りの選手が勢いを与え、今の県立広島皆実はとても良い雰囲気になっています。

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