2024.08.15

「U18日清食品四国ブロックリーグ2024」
3年目の開催で「このリーグで育った選手」の活躍に注目

プレビュー

U18日清食品四国ブロックリーグ2024

「この大会があるからこそ夏の時期に集中できた」

2022年に始まり3年目を迎えた「U18日清食品四国ブロックリーグ2024」は8月17日、徳島県の鳴門アミノバリューホールで開幕します。出場チームは四国4県のバスケットボール協会から推薦された男女それぞれ各県2チームで、今夏のインターハイ予選の上位チームが出場します。

男子の出場チームは県立城東、県立海部（徳島県）、尽誠学園、県立高松商業（香川県）、新田、県立松山工業（愛媛県）、明徳義塾、高知（高知県）の計8チーム。過去2大会でいずれも優勝している尽誠学園が、『四国の雄』として存在感を発揮しそうです。

日本代表で活躍する渡邊雄太選手を輩出したことで知られる尽誠学園を引っ張るのは金山颯選手。昨年に1年生ながら尽誠学園のエースとして活躍した金山選手は、「U18日清食品四国ブロックリーグ2023」でも素晴らしいパフォーマンスを披露しました。2年生になった今年はスピードに乗ったドライブ、得点力に加えてリーダーシップも期待されます。

県立高松商業は昨年に初出場した「U18日清食品四国ブロックリーグ2023」で良い経験ができました。昨年の大会で長谷川悠貴ヘッドコーチは「この大会があるからこそ夏の時期に集中して良い練習ができました。その上で強豪チームのバスケを肌で感じ取ることができるので、ここで得たものを次に生かしたい」と語っていました。まだ四国では留学生プレーヤーが多くはなく、県立高松商業の選手たちは県内では対戦することのない高知中央や明徳義塾の留学生プレーヤーに圧倒されながらも、気持ちで負けずに渡り合いました。その経験が1年を経て彼らのバスケにどう反映されているのかが楽しみです。

高知県の男子では、これまで高知中央と明徳義塾が『2強』としてしのぎを削ってきましたが、今年のインターハイ予選準決勝では高知が高知中央に競り勝っています。決勝で明徳義塾に敗れたものの、高知県2位として「U18日清食品四国ブロックリーグ2024」に初出場します。徳島県鳴門市のアミノバリューホールで行われる開幕週で、高知は8月17日に尽誠学園と、翌18日に新田と対戦します。全国大会の常連に胸を借りる2連戦で、思い切りの良い戦いが期待されます。

総合力の高さが持ち味の聖カタリナ学園、3連覇なるか

女子の参加チームは県立富岡東、県立城北（徳島県）、英明、県立高松南（香川県）、聖カタリナ学園、済美（愛媛県）、県立岡豊、高知中央（高知）の計8チーム。

こちらは聖カタリナ学園が過去2大会で優勝しています。速攻に特化していたり、絶対的なエースがいたりと特徴あるチームが多い四国で、聖カタリナ学園はオールラウンドな戦い方ができる総合力の高さが武器。チームワークと組織力を生かして大会3連覇を目指します。

県立岡豊は絶対的なエース、伊藤知里選手を擁する四国の強豪です。1年生からエースとして活躍する伊藤選手はただ得点を狙うだけでなく、相手のエースを守ってリバウンドを奪取し、プレイメークもするオールラウンダーで、3年生となった今年は3度目の「U18日清食品四国ブロックリーグ」の舞台に立ちます。

女子U18日本代表候補も経験し、インターハイでは1試合33得点を記録した伊藤選手がどのように県立岡豊を牽引するか、またライバルチームが伊藤選手をどう止めるかも見どころです。

異なるスタイルがぶつかり合う好勝負に期待

その県立岡豊と8月18日に対戦するのが『走るチーム』の済美です。サイズ不足をスピードと運動量でカバーし、電光石火のファストブレイクと3ポイントシュートで勝負。そのバスケを支えるのは日々の練習で鍛えた走力と連携の良さ。絶対的なエースを擁する県立岡豊とは好対照なチームで、異なるスタイルがぶつかり合う好勝負が期待されます。

「U18日清食品四国ブロックリーグ2024」では、トーナメント形式の大会とは異なる一定の試合数が確保された中で競技に取り組み、これまでとは異なる習慣を身につけ、試合に臨む準備を反復できる仕組みを構築することで、さらなる競技力の向上を目指しています。熱く戦う選手たちを、是非会場でご覧ください。