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U18日清食品リーグ

樫山果歩「どんな試合でも勝ちにこだわって」
英明(香川県)

レポート
U18日清食品 四国ブロックリーグ2024

今年の英明(香川県)は四国高等学校バスケットボール新人選手権大会で18年ぶりの優勝を飾ったものの、四国高等学校バスケットボール選手権大会(四国ブロック大会)では2回戦敗退と力を出し切れませんでした。2回戦で敗れたインターハイを経て「U18日清食品 四国ブロックリーグ2024」を迎えるにあたり掲げた目標は、ここで再び自分たちのやってきたバスケを見せ、四国の頂点を取りに行くことです。

多くのチームがリーグ戦に臨むにあたり、ベンチの下級生にチャンスを与えて選手層を強化したり、新しい戦術を採り入れたりと様々な試みを行っていますが、英明は『勝ちにこだわって』この大会に臨みました。

塩入望ヘッドコーチは「四国ブロック大会で勝てなかったことに3年生が相当落ち込んで、そこから『やっぱりもう一回勝ちたい』となりました。その気持ちを尊重したいと思っています」と、このリーグ戦へのアプローチを説明します。

しかし、その初戦で気合いは空回り。8月17日の開幕戦、高知中央(高知県)では第4クォーターに14-20と失速して57-62で敗れてしまいます。全勝優勝がいきなり消えたことに選手たちは失望したかと思いきや、その負けん気はさらに燃え上がりました。

U18日清食品トップリーグ レポート画像

低田紫月選手とともにダブルキャプテンを務める樫山果歩選手は「決めるべきシュートを外したり、自分たちのミスから点を取られたり、自分たちのリズムを取り戻せずに逆転で負けてしまいました」と、高知中央戦での負けを振り返りますが、悔しさを引きずることはありませんでした。

「塩入コーチからも話があったのですが、負けたからと落ち込んでも結果は変わりません。明日の試合でしっかり戦って勝ちきること。これからもリーグ戦の試合がまだまだあるので、切り替えて自分たちのやるべきことをやろうと話しました」

翌18日の県立城北(徳島県)戦、英明は自分たちのバスケで勝つことはもちろん、前日に聖カタリナ学園(愛媛県)が県立城北に67点差で勝っていたことから、得失点差を考えて自分たちもそれ以上で勝つことを目指しました。試合前に塩入コーチが選手たちに伝えたのは「だからと言って150点は取れるかと言えばそうじゃないから、ディフェンスを激しく失点を抑えて頑張ろう」でした。

試合開始から5分で20-7とリードを奪うも、攻守に気を緩めることなく第1クォーターを39-13と圧倒。大差でリードしているにもかかわらずクォーターごとに「まだ足りない」と声を掛け合い、点差を広げていきました。

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結果は116-49と、前日の聖カタリナ学園と同じく67点差の勝利を挙げました。ただ、本来であれば昨日5点差で負けていた分まで取り戻したかったそうです。これだけのリードがあっても、最後はチームで一番のシューターである増田玲奈選手を投入し、彼女に3ポイントシュートを打たせるセットで、最後まで『勝ちにこだわって』を貫きました。

樫山選手は試合後に「結構すごい点差になりましたが、昨日負けてしまったからにはやるしかないという気持ちでした」と語り、「相手に走られて自分たちのバスケが重い時間帯もありましたし、もっと自分たちのバスケを出すことができたと思います」と、まだまだ満足していません。

「オールコートで足を動かして、相手に簡単に点を取らせないディフェンスからスピードで攻めて、レイアップとか簡単なシュートチャンスを作ってどんどん点を取るのが私たちのバスケです。これからもすべての試合で英明のバスケを見せて、どんな試合でも勝ちにこだわっていきます。それができれば、大きな自信になると思います」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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