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U18日清食品リーグ

柴田心虹と飯村樹音「細かいところまで全員が意識を持って」
県立青森商業(青森県)

レポート
U18日清食品 東北ブロックリーグ2024

「このチームには小中学時代に全国大会に出たり県選抜に選ばれたり、大きな舞台を経験した選手が一人もいません。大きな舞台に出ることが選手たちの財産になるという意味で、ありがたいという言葉しかないです」

そう語るのは、「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」に初出場となる県立青森商業の小野公太郎ヘッドコーチです。県立青森商業は2年前の2022年に学校創立120周年を迎えた伝統校で、今年はインターハイ初出場を果たしました。インターハイでは1回戦で強豪の浜松開誠館(静岡県)と対戦して53-63で敗れましたが、失点を60点台に抑えて健闘しています。そんな記念すべき年に初出場となった「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」に、チーム一丸となって臨んでいます。

初戦の8月31日には県立湯沢翔北(秋田県)に72-75、盛岡白百合学園(岩手県)に76-98で2連敗しています。県立湯沢翔北戦では第1クォーターに15-29と14点差をつけられてしまいますが、あきらめない攻防で第4クォーターに猛追し、3点差まで迫りました。ダブルヘッダーの2戦目では、盛岡白百合学園に22点差で敗れましたが、後半は39-42と互角の展開に持ち込み、次戦に繋げる粘りを見せています。

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

2連敗を喫しましたが、小野ヘッドコーチは「強豪チームに対してよく守ってくれました。2試合とも自分たちのミスから取られた点数が多かったのは反省点ですが、この『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』では、確実に1本作って攻めていくのではなく、いろんなエラーが起きてもいいからトライ&エラーをして、一人ひとりが攻めの姿勢で臨むリーグ戦にしたいです」と抱負を語ります。

2試合を戦った中でコート上で一際目立ったのが、キャプテンの柴田心虹選手、得点面で中心となる飯村樹音選手です。3年生の柴田選手は得意の3ポイントシュートを積極的に狙い、キャプテンとして声掛けをしてチームをまとめていました。2年生の飯村選手は鋭いドライブインを武器に果敢にアタックする姿勢が光りました。

キャプテンの柴田選手は「各県の代表が集まって行うリーグ戦を楽しみにしていましたが、負けてしまいました。小さいチームなので、ディフェンスとリバウンド、ルーズボールなどの細かいところを全員が意識を持って戦いたいし、そこを見直せたことが収穫です」と反省の中にも収穫を得ており、飯村選手は「東北の強いチームと対戦できる良い機会をもらい、『どれだけやれるか』じゃなくて『全部勝つ』という気持ちで戦いましたが、試合の入り方が悪くて最初に離されてしまいました。自分のターンオーバーが多かったのでそこは課題です」と修正点を語ります。

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

チームの要となる先輩後輩コンビ。後輩の飯村選手が「柴田選手はチームがきつい時でもリーダーシップを取ってくれる、頼りになるキャプテンです」と言えば、柴田選手は「飯村選手はドライブが強くて得点面で活躍してくれます。リーダーシップの面でも意見を言ってくれるので、2年生ながら頼りになりますし、自分たち3年生も頑張らないといけないと思わせてくれる選手です」と頼もしい後輩を見つめています。

精神的支柱のキャプテンと得点面で頼りになる2年生エース。お互いの相乗効果が出た時、県立青森商業はさらに輝くチームになるでしょう。残り4試合に向けて柴田キャプテンはキッパリと目標を口にしました。

「この2試合の反省を自分たちで話し合い、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールという細かい部分を頑張り、自分たちのバスケで勝利に繋げられるように臨みます」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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