山本亜季「湯沢翔北との対戦は油断できない、と思わせたい」
湯沢翔北(秋田県)
「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」に念願の初出場を果たした湯沢翔北。「出場が決まった時はすごくうれしかったです。去年はインターハイにもウインターカップにも出場できなかったので、全国大会の試合を映像で見るのが悔しかったです。昨年はただ湯沢で練習している1年でしたが、今年は青森と福島に遠征して、東北の強豪チームと対戦できるのがすごく楽しみです」
そう笑顔で語ったのは、最上級生として湯沢翔北の司令塔を務める山本亜季選手です。昨年の湯沢翔北はインターハイとウインターカップに出場できなかったこともあり、今年に懸ける思いはひとしお。チーム一丸となって練習に励み、6月に県予選で1位に返り咲いてインターハイ出場を決め、東北大会ではベスト4に進出しました。
インターハイでは1回戦で三田松聖(兵庫県)に敗れたものの、6点差とあと一歩のところまで迫っていただけに、チームとしては確かな成長を感じているところです。
「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」に向けて山本選手は「東北には『湯沢翔北もいるんだぞ』、『湯沢翔北だってすごいんだぞ』というのを見せたい」と目標を語ります。その心意気について詳しく聞くと、やはり、昨年に全国大会を逃した悔しい思いが根底にあると言います。
「対戦するチームには、6月の東北大会で勝ったチームもいれば負けたチームもいるし、聖和学園(宮城県)のように全国的に強いチームもあります。でも、そういう強いチームに嚙みついて『湯沢翔北との対戦は油断できない』と思わせたいです。強いチームに勝つには『負けないぞ』という気持ちを出して戦わないと、すぐに沈んでいってしまうので、強い気持ちを持って戦いたいです」
2年ぶりにインターハイに出場して、「技術はもちろんですが、強い気持ちが必要だと気付きました」と山本選手は言います。「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」では、東北の強豪相手に強い気持ちを出して戦うことで、チームとしても個人としても、さらなる成長ができるはずです。
樋渡真ヘッドコーチは東北勢と5試合を戦うにあたり、「インターハイで出た課題を踏まえ、1年生を絡めて起用したり、メンバーをシャッフルして試してみたいです。また、私たちのチームはインサイドの選手がそこまで大きいわけではないので、運動量の多い機動力のあるバスケットを追求しています。昨年は全国大会に出られなかった分だけ手探りで、選手たちは自信が持てませんでした。今年は東北の強豪相手に新しいことにチャレンジしながら自信をつけて、実力を高めていきたいです」と抱負を語ります。
チームの司令塔である山本選手はボールキャリーの安定性が光り、チームメートからの信頼が厚い選手。樋渡ヘッドコーチは「ガードとしてパスもできますし、得点も取れます。あとはゲームの組み立てや時間のコントロールを緻密にできるように」とさらなる成長を期待しています。
山本選手も「自分は競った時のゲームコントロールを課題としているので、大事な場面でみんなを安心させたい。理想としては、中でも外でも得点を取る選手になりつつ、大事なところで味方にパスをさばけるマルチなガードになりたいです」と目標を語ります。「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」で東北の強豪チームに揉まれていくことで、司令塔の山本選手もチームも、もう一段階ステップアップすることでしょう。
「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報
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