上村敏毅「どんな相手でも帝京長岡のバスケットをやり続ける」
帝京長岡(新潟県)
帝京長岡は70-62で北陸(福井県)を下し、「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」の開幕戦を白星で飾りました。帝京長岡は立ち上がりから強度の高いディフェンスを果敢に仕掛け、インサイドだけでなくアウトサイドのシュートにも必ずチェックに行き、相手にタフショットを打たせて反撃に転じることでリズムをつかみます。北陸も食らい付きますが、第4クォーターにはゲームキャプテンの上村敏毅選手が3ポイントシュートやセカンドチャンスポイント、そしてディフェンスをかわしながらのレイアップシュートなど様々なパターンから価値ある得点を奪い、勝利を引き寄せました。
柴田勲ヘッドコーチは試合後、「北陸さんが目を覚ます前に点差を開くことができて、公式戦で勝てたことは選手たちの自信になります」と振り返り、試合前からキープレーヤーに挙げていた上村選手についてこう語りました。
「ゲームキャプテンをやっている彼が思い切ってプレーできる時は、チームも良い状況なんです。本人もそこは理解していますが、まだちょっと遠慮気味なところがあります。もっともっと思い切ってリングに向かってバスケットをしてほしいですね」
その上村選手は自分自身のプレースタイルについて「あまり派手なプレーができるタイプではありません。留学生を生かすプレーだったり、周りをサポートしながら自分のプレーを伸ばしていきたいと思っています」と明かします。
彼がそう考えるのは、今年のチームの強みが『シュート力』であることに関係しています。「今年のチームはシューターが多くて、走れるシューターであったり、サイズがあるシューターもいます。守られている中から気持ち良いシューターに打たせる、ブレイクの中から気持ち良く打たせて自分たちのリズムを作っていくのが今年の帝京長岡です」
チームの得点が停滞していれば自ら積極的にシュートを狙いに行くこともできる上村選手は、勝負どころで次々と得点を奪った試合後にもかかわらず「スタッツに残らないプレーを大切にしています」と語ります。「リバウンドの前のスクリーンアウトとか、あと留学生は流れの中で遅れてしまうこともあるので、自分が早く戻ってボディーチェックだったりの部分をサポートしています。なので、一個一個のリバウンドや泥臭いレイアップ、留学生とコミュニケーションを取ってハイローのパスを入れたりするサポートの面にも注目してほしいです」
帝京長岡は2022年には「U18日清食品トップリーグ2022」に出場し、昨年は「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2023」を戦っています。まだ3年目の大会ですが、柴田ヘッドコーチは「少しずつ定着していっているように感じていますし、定着させたいですね」と大会への思いを口にしました。
「こういうリーグ戦が選手たちの育成や成長の場になります。これだけハイレベルなゲームができるのは、練習試合とはまた違ったものがありますし、ウチはインターハイを逃しているので選手起用の面でも『U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024』を生かしてやっていきたいです」
上村選手もこう言います。「ここでインターハイ出場チームと対戦できるのはうれしいです。そういったチームを相手に勝ち切れるようになりたいですし、どんな相手でも帝京長岡のバスケットをやり続けていきたいです」。インターハイに出れなかった分を取り戻すべく、帝京長岡はこの「U18日清食品 北信越ブロックリーグ2024」で多くを学び、吸収して自分たちの力を伸ばしていきます。
「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報
この記事をシェアする