U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024 男子 大会レポート
駒澤大学附属苫小牧(北海道)が4戦全勝で初代王者に
初開催となった「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」は、8月31日と9月1日に滝川市スポーツセンターで開催されました。男子は高校の4チームとB.LEAGUE U18のレバンガ北海道 U18の計5チームが参加し、駒澤大学附属苫小牧(北海道)が4戦全勝で初代王者となりました。
今夏のインターハイで北海道勢としては久々となるベスト16進出を果たした駒澤大学附属苫小牧は、インサイドで大きなアドバンテージを作り出す身長203cmのオラヨリ マーベラス オルワトヨシ選手を筆頭に、194cmの岩﨑洪敬選手、186cmの浅利蒼空選手、185cmの荒川隼輝選手とサイズのある選手が揃い、どこからでも高さを生かして攻められる強みを存分に発揮。ディフェンスのトーンをセットする小野翔馬選手やキャプテンの阿部日向大選手も小気味良いプレーを見せ、4試合すべてで15点差以上をつけて勝利しています。
大会前、「しっかりリングを見て1対1にチャレンジする」、「フィニッシュの精度を上げる」といったシンプルなテーマを掲げたと話す田島範人ヘッドコーチは、たくさんの選手にプレー機会を与えられたことを今大会の収穫として挙げた上で、新たな大会の意義について次のように答えました。
「北海道のベスト4クラスが集まって試合をする機会は数えるほどしかありません。頻繁に戦ってお互いのバスケを熟知しているわけではないので、細かいところでごまかしが効いてしまうところがあり、全国大会で自分たちの精度の低さを思い知らされることが多々ありました。なので、チームが集大成を迎える少し前のこのタイミングで、高いレベルで競い合い、選手たちが自分たちの課題を肌感覚でとらえられる機会が増えたことは本当にありがたいです」
「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」が始まったことで最も目新しかったのは、B.LEAGUE U18のレバンガ北海道 U18と高校のチームが公式戦で対戦したことです。駒澤大学附属苫小牧の田島ヘッドコーチは「練習試合では何度か戦ったことがありますが、ユニフォームを着て戦う公式戦はそれとは全然違うものです。この年代の選手たちにとって素晴らしい機会となりました」と話しています。
そのレバンガ北海道 U18は、昨年11月よりユース育成特別枠でレバンガ北海道のトップチームに帯同した阿部竜大選手を筆頭に、対戦相手ごとのスカウティングに基づき遂行力の高いバスケットを展開しました。B.LEAGUE U18チームにはいない留学生センターを擁する駒澤大学附属苫小牧には敗れたものの、3勝を挙げて2位で大会をフィニッシュしました。齋藤拓也ヘッドコーチは、首位決定戦となった駒澤大学附属苫小牧戦について次のように振り返りました。
「公式戦で留学生と対戦するのは初めてでしたが、夏休み期間中に留学生のいるチームと対戦していたので、選手たちが弱気になることはありませんでしたし、取られた得点も許容範囲内でした。僕らは準備してきたものをすべて出し切り、駒澤大学附属苫小牧も主力を最後まで出してくれました。負けはしましたが、大きな達成感があります。勝ち以上、初代チャンピオン以上の経験をさせていただきました」
そして、次のように大会を総括しました。「2日間のダブルヘッダーは体力的に大変ではありましたが、多くの経験を得られました。僕自身も高校のコーチの方々といろんなお話をしたり、フィードバックの時間を持たせていただき、本当にたくさんの実りがありました。高校の部活動とB.LEAGUE U18の対戦は、北海道の選手たちの育成強化レベルの底上げに繋がる大切な機会になっていくと思います」
男子5チーム、女子4チームの1回戦総当りという形式でスタートした「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」の今後の展望について、田島コーチは次のように語りました。
「試合数や出場チームが増えることで、選手たちは経験に基づく収穫を得られます。『1回負けたら終わり』のトーナメント戦とは異なる雰囲気の中、指導者同士で日々の悩みやコーチングのアイディアを共有する機会も増えるでしょう。なにより、勝負にこだわりながらも同じスポーツに携わる者同士『北海道バスケを盛り上げよう』という雰囲気が高まることを期待しています」
U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024 男子 順位表
1位 4勝0敗 駒澤大学附属苫小牧(北海道)
2位 3勝1敗 レバンガ北海道 U18(北海道)
3位 2勝2敗 東海大学付属札幌(北海道)
4位 1勝3敗 白樺学園(北海道)
5位 0勝4敗 旭川龍谷(北海道)
「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報
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