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U18日清食品リーグ

山本瑠七「メンバーが代わっても熱量は変わらない」
倉敷翠松(岡山県)

レポート
U18日清食品 中国ブロックリーグ2024

10月20日に行われた「U18日清食品 中国ブロックリーグ2024」の最終戦は、倉敷翠松と鳥取城北(鳥取県)による事実上の決勝戦となりました。ともに3勝0敗で迎えたこの試合は前半を40-40で終え、その後も一進一退の攻防が続きましたが、倉敷翠松は77-80で敗れました。

試合後には多くの選手が悔し涙を流しました。白石理賀ヘッドコーチは試合後、「私たちのチームにとっては6月のリベンジマッチでもあり、特に3年生は『その借りを返す』という気持ちで挑んでいたので、悔しくて涙が出たのだと思います」と説明しました。

白石ヘッドコーチが言うように、6月の中国ブロック大会の決勝でも倉敷翠松は鳥取城北に4点差で敗れています。ゲームキャプテンを務めるポイントガードの山本瑠七選手は「鳥取城北には今年2敗していて、今日はリベンジマッチとして特に私たち3年生は特に強い気持ちで挑んでいました。負けてしまったのは、チームの気持ちがまだちゃんと合っていなかったからかもしれません」と話します。

U18日清食品 ブロックリーグ レポート画像

試合直後とあって悔しさが先に立ちますが、大会を通じてチームの成長も感じています。白石ヘッドコーチは「留学生とスタートの選手がケガでいないトラブルがありながらも、良いゲームができました」と試合を振り返り、山本選手もこう話します。「相手がシュートを連続で決めている時に、自分たちもオフェンスでしっかり取り返して食らい付けたのが良かったです。チームとして練習の時からアイコンタクトとコミュニケーションを意識していて、今日もディフェンスのマッチアップミスが起きた時にすぐに集まって話すことができました」

倉敷翠松はベンチはもちろん、ベンチに入れなかった選手も含めたチーム全員で声を出して試合に臨む姿がありました。白石ヘッドコーチが「部員が35人いるのですが、観客席から試合を見ている子たちも元気なんですよ」と笑えば、山本選手も「チームみんなが仲良しなんです。特に3年生はうるさいというか、元気な人が多くて、普通の生活でも賑やかです」と言い、こう続けます。

「シュートが決まるたびにベンチから大きな声が聞こえてきて、『次のディフェンスも頑張ろう』と思えます。それに、コート上でメンバーが代わった時もしっかりとコミュニケーションを取るので、メンバーが代わっても熱量は変わらないのが私たちの強みです」

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2年前の「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022」は山本選手たち今の3年生が1年生の時で、1年生チームで大会に臨んで全敗しています。白石ヘッドコーチは「あの時はウインターカップ予選に加えて皇后杯もあって、3年生主体の練習と新チームの練習を並行して進めていて、初めての大会でもあって十分な準備が整えられませんでした」と当時を振り返ります。

「そういう難しい状況で挑んでの全敗でしたが、今の3年生の子たちにとって2年前の大会はすごく記憶に残っていて、去年出られなかったからこそ『今回は絶対に勝つ!』とすごい気合でした。結果的には最後に負けてしまいましたが、2年前の大会が大きな経験として今に生きています」

山本選手自身も2年前の全敗から3勝1敗の準優勝へとステップアップしたことに「成長を実感します」と話し、「大会を通してすごく楽しかったです!」と笑顔を見せました。「最終戦の相手が鳥取城北だったので、『絶対に城北に勝ちたい』と思いながらやってきました。負けはしましたが、リベンジを意識しながら良い練習ができて、今日もしっかり戦うことができたのは良かったです」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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