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U18日清食品リーグ

小田大悟「自分に何が求められているかを意識して」
県立佐賀東(佐賀県)

レポート
U18日清食品 九州ブロックリーグ2024

県立佐賀東は今夏に3年ぶりのインターハイ出場を果たし、初開催の「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」にも出場しています。溝口陽介ヘッドコーチはチームのテーマとして『選手層』を挙げ、「インターハイでは良い経験ができましたが、もう何人か試合に絡める選手が出てきたら面白いチームになると感じました。今大会では、普段から頑張っていてもあまりプレータイムのない選手にチャンスを与えて、そういう選手が出てきてくれたらうれしいです」と語ります。

11月9日に行われた延岡学園(宮崎県)戦には64-73で敗れましたが、最終クォーター残り6分の時点で57-57の同点と拮抗した試合を見せました。そして、その試合で持ち味のスピードを生かして積極的なプレーを見せていたのが2年生ポイントガードの小田大悟選手です。

小田選手は第1クォーターの途中からコートに立つと、他の選手を置き去りにするスピードでのボールプッシュからリングにアタックする『切り込み隊長』の活躍を見せました。「途中出場で最初はミスもありましたが、だんだんとボール運びにも慣れてきて、自分の武器のスピードを生かして戦えました」と自身のパフォーマンスを振り返ります。

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

小田選手は160cmと小柄なガードですが、サイズの不利を感じさせない堂々たる存在感を放ち、多くの時間帯でコートに立っていました。それでも今まではあまりプレータイムがなく、まさにこの「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」でチャンスをモノにしようと奮闘中です。

「今まではインターハイ予選の決勝リーグでもほとんどプレータイムがありませんでしたし、仲間がファウルトラブルになると少しプレータイムをもらえるぐらいでした。でも、この大会では今までと全然違ってプレータイムがあるので楽しいです。ただ、試合に使ってもらっているからこそ、もっとチームに貢献したいという気持ちが強いです。練習は前からずっと一生懸命やっていますが、最近では練習の時から『自分に何が求められているか』を意識するようになりました。

溝口ヘッドコーチは小田選手への期待をこう語ります。「テクニックもスピードもあり、サイズはありませんが身体を張ったディフェンスもできます。彼に足りないのは経験なので、この大会を通して経験を重ねてプレータイムも伸びていますし、パフォーマンスもすごく良くなっています」

U18日清食品 四国リーグ レポート画像

そうやって日々の練習で身に着けたことを試合で試して急成長する小田選手に、チームメートも期待しています。小田選手がコートに立つと、ベンチにいる3年生たちが「大悟! 大悟!」と大きな声を出し、アドバイスを送ります。「自分では気づいていないことを先輩がコート外から教えてくれるので、試合中に改善できることも多くあります。先輩たちの声は本当にありがたいです」と小田選手は言います。

一発勝負のトーナメントではなくリーグ戦だからこそ、小田選手は失敗を恐れずに思い切ってプレーできます。「これまではボール運びの時に前からプレスで来られたらパスばっかり探していました。でも今は前を向いて自分でプッシュすること、常に前を向くことにチャレンジしてプレーしています」

そう語る小田選手は、河村勇輝選手が福岡第一(福岡県)の2年生の時からずっとあこがれ、目標にしていると言います。「ゲームメークをして、自分でも点数を取りに行く。河村選手のように勝負強く、チームを勝たせられるポイントガードになりたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報

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