城間瑠華「自分たちのできるところ、改善すべきところを見つけられた」
県立石川(沖縄県)
県立石川は「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」において、主力チームと新チームの両方を同時に強化することを目指しています。11月10日に行われた県立佐賀北(佐賀県)戦は、新チームがプレーする時間帯が長かった前半で14点のビハインドを背負いましたが、後半になるとディフェンスのギアを上げて24秒バイオレーションを誘発したり、スティールからの速攻で主導権を握り、73-69で逆転勝利を収めました。
コートキャプテンを務める3年生の城間瑠華選手は「試合の立ち上がりに自分たちのオフェンスができなかった分、失点も多くなってしまいました。でも、ハーフタイムで『自分たちの真骨頂であるディフェンスから立て直してブレイクに繋げよう』と話し合いました」と試合を振り返ります。
チームを率いる崎浜秀勝ヘッドコーチは「チームの得点源である選手がケガで不在の中での試合でした。チーム全体として少し不安定な状況でしたが、どうしても1、2年生をたくさん使いたかったんです。留学生の選手も転校して来たばかりで、これから連携を深めていきたいと思います」と振り返ります。
昨年のウインターカップに続いて、今夏のインターハイも初出場を果たした県立石川は、まだ大舞台での経験が豊富とは言えません。沖縄という地域柄、県外のチームとの練習試合を組むのも容易ではありません。崎浜ヘッドコーチは、「沖縄は陸続きじゃないから、やっぱり各県のチームと戦う機会が少ないんですよ。この『U18日清食品 九州ブロックリーグ2024』は本当に大きな経験になりますし、感謝しています」と言います。
「金曜日に来て、今日また飛行機で帰らないといけませんが、こういう経験が選手たちには大事です。沖縄に住んでいる以上、この環境でやらないといけないですから」と話し、この大会での収穫についてこう続けました。
「このレベルのチームと試合ができる機会が少ない分、今日も一人でも多くの選手にプレータイムを与えたくて試合に出しました。ウチの選手たちもそれぞれ上手さはあるんです。でも、ここは各県を代表するチームが集まっていますから、やっぱりフィジカル面で差があると感じました。これは沖縄では体験できない部分です。ウチの子たちは身体の当たりの強さだけでも驚いていますから、これが良い経験になります。もちろん勝ち負けも大事ですが、この経験がチームの今後に繋がってきます」
城間選手も「ここで九州各県の1位のチームと対戦してみて、自分たちがどこまで戦えるのか、ディフェンスは通用するのか、自分たちのやれるところ、改善すべきところを見つけられています」と本大会で多くを学んでおり、今後に向けて意気込みを語りました。
「今回の『U18日清食品 九州ブロックリーグ2024』は新チームの強化という面もあり、個人のレベルアップを目標に掲げています。新チームだけでなく、私たち3年生もディフェンスを中心に、もっともっとレベルアップしていきたいと思います。個人的にはコート内外のコミュニケーションをもっと取るようにして、プレー面では簡単に抜かれないディフェンスをすること、オフェンスではチームが苦しい時に得点できるように頑張るつもりです」
今大会で得る経験はチームにとっても、各選手にとっても大切なものになるでしょう。この大会の経験を沖縄に持ち帰ってまた切磋琢磨することで、県立石川は次の段階へとレベルアップできるはずです。
「U18日清食品ブロックリーグ2024」 会場での観戦情報
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