8月23日、県立川内は「U18日清食品ブロックリーグ2025」の開幕戦で瓊浦(長崎県)と対戦。試合開始から3分で0-8と相手に走られると、身長197cmの留学生プレーヤー、エモビーノ・エマニュエル・ディライト選手が待ち構えるペイントエリアを攻められず、苦戦を強いられました。
会場はHAPPINESS ARENAで、県立川内の選手たちは『夢のアリーナ』で試合をすることに興奮していましたが、一部の選手は緊張してしまったそうです。その一人の三浦剛央選手はこう語ってくれました。「すごいアリーナを見て気持ちが高まったのですが、いざコートに足を踏み入れると緊張してしまって、それが出だしの悪さに繋がってしまいました」
しかし、これもチームにとっては経験であり学びです。田中俊一コーチは初出場となった去年のリーグ戦を振り返り、「あの経験があったおかげで、ウインターカップで選手たちは堂々としてプレーできました。このリーグ戦は、他では学べないそういうことが学べる大会です」と語ります。
県立川内は今年のインターハイ出場を逃しています。都道府県によってはインターハイ予選が「U18日清食品ブロックリーグ2025」の予選を兼ねていますが、鹿児島県では鹿児島レブナイズ U18を含めたU18日清食品ブロックリーグ参入決定戦が行われ、県立川内はこの決勝で鹿児島工業(鹿児島県)を破ってHAPPINESS ARENAのコートに立つ権利を勝ち取りました。
県立川内では例年、夏を前に3年生が部活を引退して進路の準備に入ります。今年はインターハイ予選に敗れた後、「最後に笑って部活を終えたい」と3年生が6月の参入戦まで残りました。「U18日清食品ブロックリーグ2025」への出場は、言わば3年生から下級生への『置き土産』です。
残る3年生は2人だけ。その一人である三浦選手は、戦力はそれほど落ちていなくてもメンタル面を鍛え直す必要があると言います。「僕たちの代は『チーム一丸で勝とう』という気持ちがすごく強かったので、下級生のチームに変わって気持ちの部分がなくなってしまったと感じます。だからこの大会を通じてみんなでモチベーションを上げて、もう一回チーム一丸になりたいです」
瓊浦との試合は出だしでつまずいた後、なかなか立ち直るきっかけをつかめずに、前半で21-55と大差を付けられました。それでも第3クォーターは19-19、後半を通して35-44と押し返す健闘を見せています。ハーフタイムにチームで話し合い、相手の高さだけでなく他の選手に走られて簡単な得点を与えていたことに注目。セーフティーを意識して相手の速攻を減らすことで、後半は立て直しました。
大敗の中でも収穫を得られたことを自信にして、チームは前に進みます。3年生の引退によって新たにキャプテンとなった2年生の押川琉之介選手は「セーフティーを意識して、エモビーノ・エマニュエル・ディライト選手へのダブルチーム、トリプルチームを徹底して簡単なシュートを決められないように。それは上手くいきました」と後半の戦いぶりへの手応えを語ります。
押川選手はキャプテンとして、チームの先頭に立とうとしています。「インターハイ予選で先輩たちを勝たせてあげられなくて、自分たちの不甲斐なさをすごく感じました。でも、もう前を向いてやっていくしかありません。自分はキャプテンとして、もっとみんなを引っ張っていきます」
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