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U18日清食品リーグ

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多久島ゆらと竹下二野「全員が成長を実感できるように」県立佐賀北(佐賀県)

レポート
U18日清食品ブロックリーグ2025 グループH

県立佐賀北(佐賀県)は、9月6日の「U18日清食品ブロックリーグ2025」初戦で鹿児島(鹿児島県)と対戦。攻守のエネルギーで上回るのですが、それが噛み合いません。前からプレッシャーをかけるも、落ち着いてボールを回す鹿児島に空いたゴール下を突かれて失点が続きました。ボールを奪ってから素早く攻めへと切り替えても、攻め急いでミスになるもったいないシーンが相次ぎます。

県立佐賀北が運動量でもプレーの強度でも上回っているにもかかわらず、なかなかリードを奪えない展開が続き、点差を詰めても逆転には至らず、70-76で敗れました。

インターハイ終了後にチームとしてまとまって練習する機会がなかなか取れず、攻守が思うように噛み合わない中、ハッスルする姿が目立ったのは2年生の多久島ゆら選手と竹下二野選手でした。インターハイでメンバー入りした2年生は2人だけ。先発フォワードを任される多久島選手はドライブからの得点、竹下選手はベンチから出るガードとして試合展開に応じたプレーメークが期待されています。

2人は自分たちの成長がチームの伸びしろだと考え、最近はチームでのボールムーブでズレを作り出すことを意識して練習してきました。3年生の袈裟丸彩乃選手を筆頭に、県立佐賀北にはドライブから得点を取れる選手がたくさんいます。パッシングでズレを作り出すことで、そのドライブを最大限に生かすのが狙いです。 しかし、それは上手くいきませんでした。竹下選手は「練習ではパッシングが上手くできていても、試合で相手のレベルが高いとカットしても止められるし、味方の動きも止まってしまいました」と、その難しさを語ります。

「チームメート同士の練習で満足していたことに、今日の試合で気付かされました。試合では相手が上手く守ってくるイメージを持って、もっとパスを強くしたり連動したり、そういう意識を持つことでもっと良くなると思います」

試合開始から3分半で2桁のリードを奪われた後、ベンチから出た竹下選手らセカンドユニットがディフェンスにフォーカスすることで悪い流れを切ることができました。その収穫はあったものの、練習してきたパッシングが機能しなかった悔しさが上回りました。

多久島選手もパッシングを意識するあまり、自分の持ち味であるドライブで攻める回数が減りました。多久島選手のドライブは得点や相手のファウルを引き出すなど、鹿児島からすれば厄介な武器でしたが、それを自ら封印してしまった形です。

「3年生に頼ってしまったり、下級生だからと遠慮してしまう部分がまだあります。ドライブで点を取って、次も自分で行けるのにパスしてしまうとか。練習はもう自分たち2年生が主体でやるようになっているので、試合でももっと積極性を出していきたいです」

そう語る多久島選手は、袈裟丸選手に並ぶエースへと成長すべく決意を新たにしています。「先輩に頼るのではなく自分が引っ張る気持ちを強く持ちたいです。毎試合30点を取るような選手に、このリーグ戦で成長したいです」

去年の「U18日清食品 九州ブロックリーグ2024」で、当時1年生だった竹下選手も多久島選手も試合に出るようになり、そこで成功体験を得られたと言います。今年も同じように、リーグ戦を良いきっかけにしたいと2人は意気込みます。「自分だけでなく全員が成長を実感できるように。強いチームとの試合をたくさん経験して、レベルアップしていきたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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