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U18日清食品リーグ

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黒澤皇凱「少しずつでいいので前向きに成長したい」県立福島商業(福島県)

「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループA」に出場する県立福島商業(福島県)は、11月22日の県立盛岡工業(岩手県)から3年生がバックアップに回り、1、2年生主体でリーグ戦を戦っています。それまでの3戦ではいずれも勝利を挙げていましたが、この試合で新チームとしての初黒星を喫し、翌日23日の県立山形中央(山形県)戦でも勝ち星を得ることはできませんでした。

「3年生は1対1が上手いだけでなく、他にもいろんなプレーができる選手が多かったですが、この代はそうではありません。だからこそ、それぞれが自分の役割を明確にしようとしています」と話すのは、新キャプテンに就任した黒澤皇凱選手です。

ディフェンス、ルーズボール、リバウンド、走ること、といったバスケットボールの基本かつ「誰でもできること」を全員が徹底し、「1対1で崩せないなら速攻で点を取ればいい」という考え方を浸透させるのが今の目標です。

県立山形中央戦のスタートは、3年生中心のチームでもスターティングメンバーを務めていた2年の黒澤選手と狗飼雅博選手以外は、いずれも試合経験の少ない1年生です。チーム最長身である190cmの狗飼選手のパワフルなプレー、1年生の長尾奏汰選手の緩急を生かしたドライブや、3年生の菅野亮選手、斎藤瑠佑選手、矢島相選手の鍛えられたディフェンスなど好プレーはありましたが、63-88で敗れました。

黒澤選手は敗因として相手のゾーンディフェンスを攻略できなかったことを挙げました。「早い展開からパスをテンポ良く出して、相手のディフェンスのズレを作る。そこにパスを入れたり、間をドリブルで攻めたりして、ディフェンスが寄ったところに他の選手が合わせてパスを受ける。そういった動きが必要だとコーチからは言われていましたが、なかなか上手くいきませんでした」

3年生と一緒にプレーしていた時はシューターの役割に専念できた黒澤選手も、ボール運び、ドライブからのアタック、相手の得点源やガードの選手とのマッチアップなど、新たな役割をたくさん担うことになりました。さらに、キャプテンを務めるのもバスケキャリアで初めて。覚えなければいけないことが山積みで、否が応でも責任感が増します。

「前の代のキャプテンだった郡司真也さんは、技術だけでなく人間性も高くて、3年生なのに雑務も率先してやっていました。真也さんのそういうかっこいい姿を見ていたので『自分もああなりたいな』と思いますが、まだなかなか上手くいかなくて。まずは練習での姿勢のような人間性のところでチームを引っ張っていけるように頑張ります」

新しい代がスタートしてわずか2試合目で、できることは当然限られています。黒澤選手も「いろいろ難しいことが多いし、工夫が足りない」と話しますが、「でも、僕自身もまだまだできると思っています」と頼もしい言葉を続けました。

「まずはバスケをもっと理解できるようになって、少しずつでいいので前向きに成長したいです。残りの試合も成長のチャンスなので、しっかり生かして自分もチームも強くなっていけたらと思っています」

黒澤選手は郡司前キャプテンから「キャプテンがどうしたいかでチームは変わってくる」という言葉を掛けられたと教えてくれました。翌日の北陸学院戦を終え、リーグ戦も残すところあと1試合。「あまり口が上手い方ではありません」と頭をかく黒澤キャプテンですが、県立福島商業の新しい理想像をプレーと人間性の両面で仲間たちに示そうとしています。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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