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U18日清食品リーグ

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速水奏翔「自分が先頭に立って示していきたい」光泉カトリック(滋賀県)

11月23日に行われた「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループE」の光泉カトリック(滋賀県)と明徳義塾(高知県)の一戦は、お互いが持ち味を出し合う攻防の末、明徳義塾が74-71で勝利しました。

明徳義塾は留学生のオチェ アンソニー デイビッド選手の高さを起点にしながら、ガード陣が思い切りの良いアタックで得点を重ねます。しかし、ここで光泉カトリックのフレミング アレキサンダー選手がデイビッド選手に身体をぶつけながら長い手足を伸ばしてリバウンドを獲得。身長では約10cm低いものの、それを感じさせないプレーを見せました。こうして明徳義塾に行きかけた流れを光泉カトリックが引き戻し、一進一退の展開となりました。

そんな試合展開において、光泉カトリックにアドバンテージを作り出したのが速水奏翔選手です。191cmの長身でありながら、高い身体能力から繰り出されるドライブ、そしてミドルレンジからのシュートと多彩なプレーを披露。「アレキサンダーもそうですし、後輩のビッグマンが頑張ってくれるおかげで、自分はスラッシャーとしての強みを発揮できていると思います」と笑顔を見せました。

光泉カトリックの寺田均コーチは速水選手について、3年間をかけて育てる計画を立てていました。「1年生からスタメンで起用して、まずはインサイドプレーを徹底的に叩き込みました。近年は3ポイントシュートが重視されていますが、やはりバスケの基本はインサイドであり、ここは私自身もブレずに指導をしてきました。その中で2年生、3年生と少しずつプレーエリアを広げて、今では3ポイントシュートが打てるようになりました。ただ、ゴール下での得点パターンを持っていることが相手に脅威を与えていると考えています」

速水選手も自身の成長を感じています。「この1年でフィジカルとシュート力は成長したと感じています。もしかしたらインサイドだけでプレーしていたかもしれない中で、寺田コーチはアウトサイドでのプレーも考えてくれていたし、後輩たちのおかげもあり、今のプレーができています」

「ポジション的には4番になりますが、自分のマークマンが大きければアウトサイドで勝負をして、自分のマークマンが小さければインサイドで勝負をする。そうやってアドバンテージを見つけながらバスケができるようになりました」

寺田コーチは、入学時の彼をこう振り返ります。「当時から身体能力は高かったのですが、ドライブだけの猪突猛進の選手でした。だからこそ、まずはしっかりとゴール下で得点を取り、ゴール下を守れるように指導しました。それは最終的に2番、3番としてプレーしてもらうためです」

そのステップは、現在は名古屋ダイヤモンドドルフィンズで活躍する中東泰斗選手がかつて歩んだ道だと寺田コーチは明かしてくれました。「中東は光泉カトリックのOBで、彼にも最初はインサイドを徹底的に教えました。同級生に190cmぐらいの身体の強い選手がいたので、少しずつアウトサイドのプレーを身に着けるように指導していきました。速水も同じようなステップを歩んでいます」

速水選手が将来的に目指すのは、どこからでも得点が取れるオールラウンダーです。3年生になって自覚も芽生えてきました。「昨年までは先輩に任せてしまう、ちょっと無責任なところがありましたが、今年は副キャプテンでもありますし、3年生として勝負どころで責任を持ってプレーしようと思っています」と速水選手は言います。

「自分のプレーが上手くいかない時も、声でチームを引っ張るような意識を持つようになりました。190cmぐらいの選手は何人かいるのですが、全体的には小さいチームなので、自分がしっかりとゴール下も担いながら走ることで自分たちのバスケを表現することができると思っています。チームがやるべきことを自分が先頭に立って示していきたいです」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

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