• 日清食品
  • カップヌードル

U18日清食品リーグ

NEW

平良美海「頼られる存在になりたい」高知中央(高知県)

高知中央(高知県)は「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループH」の最終戦で明豊(大分県)に50-85で敗れ、2勝5敗で大会を終えました。

11月8日のウインターカップ県予選決勝で敗れたことで3年生が引退し、リーグ戦のラスト2試合は1、2年生による新チームで戦いました。新チームにとって2戦目となった明豊戦は、スタートから相手に主導権を握られ、前半で20点のビハインドに。ディフェンスの間をドライブで抜けられてしまい、なかなか失点を抑えることができませんでしたが、オフェンスではポイントガードの平良美海選手がチームを引っ張ります。

巧みなハンドリングでディフェンスとのズレを作って3ポイントシュートを沈めたり、ドライブでディフェンスを引き寄せてはパスで仲間の得点をアシスト。また、終盤にはダブルチームを仕掛けて相手のトラベリングを誘ったりと、要所で高知中央のバスケを見せて最後まで戦い抜きました。

最後の2試合は66-95、50-85と大敗を喫しましたが、チームにとっては貴重な公式戦の経験となりました。吉岡利博コーチは「ウインターカップに出場するチームと対戦できるのは、新チームにとって大きなメリットです」と言います。

「これからチームビルディングを行う上で、まずは自分たちの立ち位置がはっきり見えました。ここからどれだけ積み上げていけるかです。試合の強度はコート上でしか体験できませんし、細かい部分は映像で振り返ることができるので、点差が開いたからと言って無駄な経験にはなりません。試合中に起きたいろいろなことを映像で確認し、意識して練習することでどんどん向上していけます」

キャプテンに就任した平良選手も「新チームが始まったばかりなので、プレー構成の部分はまだまだです。それでもこの試合は今のチームの実力を知る機会なので、できることを精一杯やろうと挑みました」と語ります。

「U18日清食品ブロックリーグ2025」が開幕したのは、まだ真夏の暑さが続いた9月7日。平良選手はその時に抱いていたテーマをこう明かします。「大会が始まった時は3年生がいて私は下級生だったので、気負わずに自分のプレーを発揮すれば良かったです。全国レベルのチームを相手に自分の力を確かめることをテーマに試合をしていました」

しかし、平良選手の立場は下級生からキャプテンへと変わりました。新チームで挑んだ2試合で、「3年生の偉大さをすごく感じました」と話します。「今までは頼りっぱなしだったと気付かされました。キャプテンとしてチームを引っ張る、今までとは違うプレッシャーを感じています。プレーはもちろんですが、コート外でも周りをしっかり見ないといけない。きっとこれからもそのプレッシャーはあると思いますが、そこも一つの学びとしてやっていきます。3年生みたいに自分が頼られる存在になりたいです」

新チームで挑んだ2試合には敗れましたが、平良選手はこの機会をポジティブにとらえています。「明豊や県立熊本商業(熊本県)という九州の強豪チームに新チームで挑めたことは、これからの糧になります。このチームはこれから全国での上位を目指していきます。この経験を無駄せず練習から意識を変えて、ここからは自分がキャプテンとして、エースとしてしっかり引っ張っていきたいです」

断固たる決意を語る平良選手は、最後に家族への思いも語ってくれました。「私は3人のお兄ちゃんたちにバスケを教わって育ちました。地元の沖縄には今もたまに帰りたくなりますが、バスケが上手くなるために高知に来たので、送り出してくれた親、ずっとバスケを教えてくれていたお兄ちゃんたちに恩返しができるように、一日一日を大切にしてバスケに打ち込みます」

「U18日清食品ブロックリーグ2025」 会場での観戦情報

この記事をシェアする

レポート一覧へ戻る