今年の誠英(山口県)は、チームの歴史を切り拓く急成長の1年を過ごしました。夏には15年ぶりとなるインターハイの出場権を獲得し、秋からは「U18日清食品ブロックリーグ2025」に初出場しました。
誠英は校名変更前の1993年に「三田尻女子」としてウインターカップ準優勝の実績を持つ伝統校であり、チームを率いる渡邉文紀コーチは「U18日清食品ブロックリーグの出場をきっかけに、新たなステージに上がっていくことを期待したい」と大会への展望を語っていました。
大きなチャレンジの中で迎えたU18日清食品ブロックリーグの舞台。しかし、経験値のなさから壁にぶつかってしまい、県立小林(宮崎県)と倉敷翠松(岡山県)に2連敗するスタートとなりました。倉吉北(鳥取県)相手に1勝を挙げるも、その後も三田松聖(兵庫県)、福岡大学附属若葉(福岡県)相手に完敗が続きます。
「今年のチームは1年生が多いということもあり、序盤は強豪校の雰囲気に飲まれて緊張しながら戦っていました。そんな中でも『中国ブロック以外のチームと戦える機会を大切にしよう』と選手たちに伝え、伝統校の県立小林、選手層の厚さがある三田松聖、高さのある福岡大学附属若葉など、これまで経験したことのない全国区のチームに胸を借りて戦うことで、少しずつ自分たちの力が出せるようになっていきました。全国には様々な戦い方をするチームがあることを、選手たちは肌で実感できたと思います」と渡邉コーチは戦いぶりを振り返ります。
チームはウインターカップ予選後に新チームへと代替わりをして、最終週となる12月6日、7日には、松徳学院(島根県)と比治山女子(広島県)に快勝し、2連勝でリーグ戦を締めくくりました。
新チームに切り替わりながらも成長を遂げた要因について渡邊コーチは、「インターハイが終わった頃は1年生に経験がなかったのですが、リーグ戦に起用していくうちに、1年生の選手層がだんだんと厚くなっていきました。最後の2連戦では、選手たちが自信を持って試合に臨んでいたので、強豪校と戦う経験値がついてきたのだと思います」と、「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループF」を戦う数カ月間で得た収穫を語りました。
このリーグ戦に参加することで成長を実感したのは選手たちも同じです。2年生エースでチームのキャプテンを務める原たまき選手は、「U18日清食品ブロックリーグに出場できると聞いた時はとてもうれしかったです。自分たちより格上のチームに対してチャレンジしようと臨みました。大差で負けてしまった試合もあるのですが、この大会に出なければ対戦できなかった相手なので、負けたことも含めて良い勉強になりました」と感想を語ります。
そして、原選手は本大会を経験したことで「気持ちが強くなりました」と言います。スピードを生かした3ポイントやドライブが得意な点取り屋でありながらも、ボール運びやアシストもこなすオールラウンダーの原選手は、始動したばかりのチーム内で多くの役割を担っています。
そうしたチームのエースだからこそ、強豪校との戦いの中で「苦しい場面でどうやって対応していくか、『自分が何とかしよう』と考えながら試合をするようになりました」と、強い気持ちを持って戦う姿勢が出てきたと言います。
3勝4敗のグループ5位で「U18日清食品ブロックリーグ2025」を終えた時、原選手には来年に向けて新たな気持ちが芽生えていました。「とても成長ができた7試合でした。私たちは1、2年チームなので、来年もU18日清食品ブロックリーグに出たいという目標ができました。来年はもっと強くなって、この舞台に立ちたいです」
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