「U18日清食品ブロックリーグ2025」に出場した習志野市立習志野(千葉県)は、2026年3月15日に2026年度の千葉県代表としての出場を懸けて拓殖大学紅陵(千葉県)との「U18日清食品ブロックリーグ参入戦」に挑みました。
習志野市立習志野は第1クォーターから6本の3ポイントシュートを決めて30-22とリードします。しかし、その後は外の攻めを警戒されて得点のペースが落ち、相手の留学生プレーヤーにインサイドを支配されます。
文字通り一進一退の攻防が長く続く中、第1クォーターで4本すべての3ポイントシュートを沈めたエースの千年海仁選手は、ゲーム終盤までプレーの強度を落とすことなく、得意の3ポイントシュートに加えてスティールやリバウンド、ミドルレンジからのジャンプシュートでチームを引っ張ります。残り30秒時点でわずか3点差という接戦でしたが、最後は拓殖大学紅陵のゴール下を止めきれず、86-91で敗れました。
チームキャプテンの千年選手は試合をこう振り返りました。「個人的には良い形でゲームに入れましたが、その後はマークされてパスをもらえず、エースなのにシュートの本数が減ってしまいました。ディフェンスでも岡崎和也選手が留学生相手に身体を張ってくれていましたが、周りの寄りの部分や、留学生に寄った時にシューターを守りきれなかったのが敗因です」
相手の拓殖大学紅陵は、1月の新人戦決勝でも争ったライバルです。2人の留学生プレーヤーを交互にコートに送り出す拓殖大学紅陵と、日本人プレーヤーのみで戦う公立校の習志野市立習志野とでは、チームスタイルが大きく異なります。千年選手は「自分たちは留学生がいません。高校バスケでも留学生が複数いるチームが多くなっている中で、自分たちはそういうチームにどうやって勝ちに行くかを考えて戦っています」と語ります。
秋元啓人コーチもこう語ります。「留学生を迎えることは、今の高校バスケの流れなので悪いことではありませんし、それはそれで苦労があると思います。拓殖大学紅陵とは良きライバルです。留学生を迎える時には伊藤恭平コーチに相談されて、僕は悪いことではないし、できる環境があるのだからと応援しました」
「ただ、果たして高校の部活動の勝ち負けが留学生がいるいないで決まっていいのかなという気持ちは、公立高校としてはすごく持っています。だからこそ、僕たちは留学生を要するチームに勝ちたい。日本人だけで頑張っているチームに希望を与えることをモチベーションにやっていきたいです」
U18日清食品ブロックリーグ2026への出場権を勝ち取ることはできませんでしたが、公立校で部活動を通して高校生に様々な経験をさせて人間教育をしつつ、なおかつ留学生を擁するチームにどうやって勝つかを、習志野市立習志野は今後も突き詰めていきます。
この試合は習志野市立習志野の体育館で行われ、試合に向けてホームチームとして会場を盛り上げる工夫して、両チームのSNSで告知をしたことで両校の生徒や保護者の他にも多くの観客を集めました。コートサイドの最前列には小中学生以下専用シートを設置し、その後ろに一般客エリア、さらに立ち見スペースも設置。地元のミニバスチームや地域の方々も応援に来て、観客席は満席となりました。
さらに、習志野市立習志野高校吹奏楽部が試合前とハーフタイムに迫力ある演奏を行うなど、観客を楽しませつつ選手のモチベーションを高める雰囲気作りが行われました。
秋元コーチは「できる限り良いステージを選手に与えたいと思ってやりました」と言います。「この試合はウチがホームだったので、どうしたらお客さんを盛り上げられるか、選手たちに良い環境を与えられるかと考えた時に、吹奏楽部にお願いをしたり、拓殖大学紅陵とともに一般客にアナウンスをしました。負けたことは悔しいですが、ああいう接戦を見せることができて、地元でバスケをやっている子供たちにとってはとても面白かったと思います」
千年選手も吹奏楽部や地元の応援に感謝しつつ、今後に向けた意気込みを語ります。「吹奏楽部や地域の方々の応援には本当に感謝しかありません。みんなの応援をバネにして勝ち切りたかったですが、今日は負けてしまいました。今後は応援に感謝してしっかり勝ち切りたいです」
(前編)小原聖也「中学の頃からあこがれていた大会に出られるのはうれしい」拓殖大学紅陵(千葉県)(中編)千年海仁「応援に感謝してしっかり勝ちたい」習志野市立習志野(千葉県)(後編)習志野高校吹奏楽部、圧巻の演奏で会場を盛り上げる「自分たちの熱量をみんなに届ける思いで」
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