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U18日清食品リーグ

葛藤の中で輝きを放った2年生ガード
昭和学院 #9 藤松柚乃

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

「U18日清食品トップリーグ2024」は9月8日(日)にアリーナ立川立飛(東京都立川市)で昭和学院(千葉県)と東海大学付属福岡(福岡県)が対戦。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)3位同士の試合は、見どころの多い試合となりました。

初勝利を狙う両者は、試合開始から拮抗した戦いを展開しました。#20 チャラウ アミ選手(3年/188cm)の高さを生かそうとする東海大学付属福岡に対して、昭和学院は大黒柱の#8 山下笑伶奈選手(3年/181cm)が対応。一方、#4 月松蒼選手(3年/167cm)らが積極的に3ポイントシュートを狙っていく昭和学院に対して、東海大学付属福岡は#20 チャラウ選手がアウトサイドにまで出てプレッシャーをかけていきました。中盤、昭和学院が好ディフェンスから得たチャンスを生かし、22-15とリードして第1クォーターを終えました。続く第2クォーターは東海大学付属福岡が18-14と巻き返すものの、36-33で昭和学院リードで後半を迎えました。

第3クォーター、東海大学付属福岡はバックコートからプレッシャーをかけてショットクロックを削ると、ゾーンディフェンスも機能。#10 浜口ゆず選手(2年/170cm)、#7 豊田麻莉選手(1年/160cm)の3ポイントシュートも飛び出して逆転、46-38までリードを広げます。苦しいオフェンスが続いた昭和学院でしたが、素早いパス回しからチャンスを見出すと、#5 前田珠涼選手(3年/165cm)の3ポイントシュートなどで52-48と再びリードを取り戻して第3クォーターを終えました。

東海大学付属福岡は第4クォーター序盤にミスが続いて8点差までリードされましたが、#20 チャラウ選手がゴール下で頑張りを見せると、#10 浜口選手も続き1点差まで迫ります。しかし、昭和学院は逆転を許しませんでした。残り1分、#9 藤松柚乃選手(2年/159cm)が右ウイングからプルアップ3ポイントシュートを沈めて点差を広げ、70-63で逃げ切り。「U18日清食品トップリーグ2024」での初勝利を果たしました。

多くの選手が見せ場を作った試合となりましたが、攻防で光るプレーを見せたのが昭和学院の2年生ガード、藤松選手です。オフェンスでは広い視野を生かしてオープンの選手にパスを配給。チャンスと見るや自ら3ポイントシュートで得点し、ディフェンスでもプレッシャーをかけてターンオーバーを引き出して13得点、5リバウンド、8アシスト、6スティールというスタッツを残しました。

しかし、インターハイではチーム一番のプレータイムを得て3ポイントシュートでも貢献した藤松選手は、「自信も付いたのですが、調子に乗ってしまった部分もあって、昨日も今日もうまくいかないところが出てしまいました」と反省を語ります。鈴木親光ヘッドコーチは「勝ち気な性格なのが彼女のいいところです。インターハイではチームの危機を何度も救ってくれましたが、昨日今日は裏目に出ているところも出ました。今は葛藤している中でプレーしているところなので、うまく整理していきたいなと思います」と成長を促したいと語っています。

藤松選手は目指す姿について「ゲームコントロールが大事です。加えて、必要な時には自分で行くという攻撃的ポイントガードを目指してやっています」と語ります。今は葛藤の中でプレーを続ける藤松選手ですが、明けない夜はありません。必ずや司令塔として一皮剥けた姿を見せてくれることでしょう。

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