「ディフェンスでチームを引っ張りたい」
昭和学院 #4 月松蒼
下呂交流会館アクティブ温アリーナ(岐阜県下呂市)で開催となった「U18日清食品トップリーグ2024」。9月28日(土)、第1試合で昭和学院(千葉県)と京都両洋(京都府)による試合が行われました。
すでに1勝を挙げている両者は、試合開始から持ち味を発揮しました。京都両洋はインサイドの#14 ヴィクトリア ウビ オコイ選手(2年/187cm)にボールを集めて得点。対する昭和学院は速い展開からパスを回してチャンスを伺うと、#9 藤松柚乃選手(2年/159cm)が3ポイントシュートを連続成功。決められたら決め返すという見応えある展開を披露しました。
第1クォーター終盤に連続得点を挙げた昭和学院が5点リードで第2クォーターを迎えましたが、京都両洋は応援団からの声援を受けて高い集中力でプレー。速攻からポイントを重ねると27-25と一度逆転します。それでも昭和学院は#4 月松蒼選手(3年/167cm)らが3ポイントシュートで得点。33-32と1点差で折り返しました。
第3クォーター、昭和学院の足が鈍ると、京都両洋のゾーンディフェンスが奏効。チャンスにつなげると、オコイ選手がゴール下で着実に決めて流れを掴みましたが、昭和学院は女子U17日本代表の#7 石井杏奈選手(2年/175cm)が存在感を発揮。2ポイントシュート、3ポイントプレーなど立て続けに決めるなど、このクォーターだけで11得点と活躍。51-44として第4クォーターを迎えると、月松選手の3ポイントシュートが飛び出して55-45と初めて2桁差にしました。
それでも京都両洋は、諦めません。インサイドのオコイ選手、#9 岡田彩葉選手(3年/162cm)のドライブなどで得点。残り40秒には1点差まで迫りましたが、あと一歩足りませんでした。昭和学院は石井選手がチームの危機を救う活躍を見せて69-66で逃げ切り。東海大学付属福岡戦(70-63)に続いて、2勝目を挙げました。
大接戦をものにした昭和学院。キャプテンとしてチームを引っ張った月松選手は「相手はずっとゾーンディフェンスで守ってきていて、前半はうまく攻められていましたが、後半は足が止まり、得点が止まってしまいました」と試合を振り返りました。その中で月松選手は3ポイントシュート2本、距離のある2ポイントも沈めるなど、確かなシュート力を披露。石井選手(26得点)に次ぐチーム2位の14得点をマークしましたが、「決めなければいけないフリーのシュートを結構外してしまいました」と反省を語りました。
ベスト4に入ったインターハイでは、ほぼ5人で戦いきった昭和学院が、チーム力向上のために試みているのが、ベンチプレーヤーのレベルアップやビッグラインナップの採用です。「自分だったり、#5 前田(珠涼選手、3年/165cm)と交代で出ている#14 赤尾(さやか選手、3年/167cm)も3ポイントシュートが入ってきたり、どの選手も仕事ができるようになってきています。課題のリバウンドもボックスアウトを徹底できるようになってきているなど、徐々に良くなっているように感じます」と手応えを語った月松選手。その中で、キャプテンとして「全員がいい気持ちでプレーできるように声掛けを心がけたいし、やはり自分はディフェンスが得意なので、そこでチームを引っ張っていきたいです」と意欲を見せました。
月松選手の好ディフェンスからの速攻やアーリーオフェンスというシーンは本日の試合でも数多く見ることができました。「U18日清食品トップリーグ2024」での残り4試合の中でも月松選手のディフェンスは注目となりますし、その中で昭和学院がいかなる成長を見せていくのかも楽しみです。
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