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U18日清食品リーグ

「絶対にリベンジしたい気持ちがあった」
東海大学付属福岡 #9 東口紅愛

レポート
U18日清食品トップリーグ2024

9月28日(土)、下呂交流会館アクティブ温アリーナで開催された「U18日清食品トップリーグ2024」において、注目の一戦となったのが岐阜女子(岐阜県)vs.東海大学付属福岡(福岡県)のゲームです。両チームは全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の準決勝で対戦し、そのときは1点差で岐阜女子が勝利。東海大学付属福岡の宮崎優介ヘッドコーチは「選手たちと『インターハイで流した涙の意味を、この岐阜女子戦で証明しよう』と話をして、練習してきました」と、この雪辱戦に懸ける並々ならぬ思いを明かします。

第1クォーター、幸先の良いスタートを切ったのは岐阜女子。#6 杉浦結菜選手(2年/172cm)のバスケットカウント、#9 三宅香菜選手(2年/172cm)の3ポイントシュートで6-0と先手を打ちました。しかし東海大学付属福岡も#10 浜口ゆず選手(2年/170cm)が3ポイントシュートを決め返し、ゴール下では#20 チャラウ アミ選手(3年/188cm)が得点を重ねて逆転に成功。その後は激しいディフェンスの応酬となり、点数があまり動きません。13-11と東海大学付属福岡が僅かに2点リードして第2クォーターに入ると、そのままロースコアな展開で試合は進み、34-30で前半終了となりました。

第3クォーター、東海大学付属福岡はゾーンディフェンスを駆使して相手のミスを誘いますが、なかなかシュートを決め切れず、我慢の膠着状態が続きます。試合が動いたのはこのクォーター終盤。東海大学付属福岡は、アミ選手のゴール下シュートや#6 石田らら選手(2年/168cm)、浜口選手のドライブで、47-37と一時10点のリードに成功しました。岐阜女子は#7 ディヤイ ネイ選手(3年/186cm)をベンチに下げて日本人5人の布陣で機動力を上げ、激しいディフェンスを仕掛けますが、得点が思うように伸びません。東海大学付属福岡の8点リードで最終クォーターに入ります。

第4クォーター、東海大学付属福岡は# #9 東口紅愛選手(2年/170cm)の3ポイントシュートを皮切りに、11-0のランに成功。開始2分で一気に19点差までリードを拡大します。岐阜女子もリバウンドで粘りを見せ、#5 安藤美優選手(3年/171cm)、#12 岡田紬葵選手(3年/170cm)、#10 小松美羽選手(2年/163cm)の3ポイントシュートで反撃。それでも、東海大学付属福岡は#12 根間芙奈選手(2年/155cm)が勝負強い3ポイントシュートを決めて譲らず、最後は74-58で価値ある勝利を手にしました。

「インターハイで負けていたので、絶対にリベンジしたい気持ちがありました。全員が攻め気を持ってシュートを狙えたところが良かったと思います。自分自身も、最近の試合はミスが多かったのですが、ミスをしないようにしつつ、攻め気を忘れずシュートを積極的に打とうと思っていました」

そう振り返るのは、東海大学付属福岡の2年生スコアラー・東口選手です。この試合は3ポイントシュートを3/3で決め、11得点で勝利に貢献。夏の時期、足のケガで思うように得意のドライブが仕掛けられない時期がありましたが、その間にアウトサイドシュートを多く打ち込んできたことが現在に生きているそうです。「コンディションはまだ完璧ではありませんが、徐々にケガをする前の状態に戻ってきています。そのうち3ポイントシュートだけでなく、1対1やアシストも磨いて、何でもできるようにしたいです」と、さらなる成長を誓います。

また、宿敵へのリベンジを果たしただけでなく、この勝利は初出場の東海大学付属福岡にとって記念すべき「U18日清食品トップリーグ2024」初勝利となりました。東口選手は「ここまでずっと勝ち切れなくて悔しい思いをしてきて、勝ち切るためにやるべきことを徹底しようとみんなで話していました。苦しい時間帯はありましたが、今日はそれができたと思います」と確かな手応えを口にします。大きな1勝を手にし、チームとして上り調子にある東海大学付属福岡。下級生主体なだけに、得られた自信をきっかけに大化けする可能性も十分秘めています。女子はこれで全勝チームが消え、かなりの混戦模様。今後の「U18日清食品トップリーグ2024」も目が離せません。

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