「やっと自分のプレーが出せて良かった」
美濃加茂 #7 関健朗
9月29日(日)、岐阜県下呂市の下呂交流会館アクティブ温アリーナにて、「U18日清食品トップリーグ2024」が開催されました。2日間を締めくくるラストゲームは、美濃加茂(岐阜県)と八王子学園八王子(東京都)の対決。地元の美濃加茂が、前の週に全国高等学校総合体育大会(インターハイ)王者の東山(京都府)を1点差で下して勢いに乗る八王子学園八王子とぶつかりました。
序盤から点の取り合いとなる中、#7 関健朗選手(3年/177cm)のフリースローや#6 エブナ フェイバー選手(3年/203cm)のバスケットカウントで一歩リードしたのは美濃加茂。対する八王子学園八王子はゾーンディフェンスで相手のリズムを崩し、#0 ニャン セハ セダト(1年/203cm)や#12 十返翔里選手(3年/192cm)の得点で追い上げます。ただ、美濃加茂も#8 深見響敏選手(3年/174cm)が2本の3ポイントシュートを決めて流れを断ち切り、その後も内外角から得点ラッシュ。31-14で第1クォーターを終えました。
第2クォーター、八王子学園八王子は十返選手の1対1や#6 照井昇太朗選手(2年/173cm)の3ポイントシュートなどで、何とか点数を詰めようとします。残り4分半、#8 ンジャイ パプ ンデリ セク選手(2年/206cm)のダンクで31-37と6点差。しかしすぐさま、美濃加茂はフェイバー選手がダンクをお返しし、関選手が勝負強いアウトサイドシュートを決めるなど譲りません。50-39と、リードを再び2桁に広げて試合を折り返しました。
後半は、八王子学園八王子が激しいディフェンスを仕掛けてブレイクに走り、自分たちらしさを発揮します。#7 平原侑真選手(3年/185cm)らの得点で怒とうの追い上げを見せ、一時は3点差に。しかし美濃加茂は#4 藤田大輝選手(3年/187cm)が3ポイントシュートを決め、ディフェンスでも相手のミスを誘って立て直しました。その後も前半の貯金を守り切り、92-87でタイムアップ。今大会3勝目を挙げました。
この試合、6本の3ポイントシュートを含む27得点を挙げたのが美濃加茂の関選手。実はこれまでの試合、肘の痛みもありシュートが不調でしたが、「やっとコンディションも上がってきて、シュートの調子が少し戻ってきました。なかなか感覚をつかめない試合が続いていたので、やっと自分のプレーが出せて良かったです」と胸をなでおろします。
また、これまでの試合を含め、得意のアウトサイドシュートが不調のときも、変わらずディフェンスは徹底してきました。「なかなかスティールはできないので数字には残らないのですが、相手にストレスを与えられるようにディフェンスはどんなときも頑張ろうと意識しています」と、自らのやるべきことを語ります。
美濃加茂はこの関選手の復調もあって、チームとしても上り調子。関選手は「ここから福岡大学附属大濠、東山、福岡第一と、残り3試合は本当に強い相手が続きますが、連勝して良い流れできているので、このまま全勝したいです」と意気込んでいます。トップレベルのチーム同士、どのような戦いが繰り広げられるのか、「U18日清食品トップリーグ2024」の後半戦も必見です。
この記事をシェアする