10月5日（土）、福岡県の飯塚市総合体育館にて「U18日清食品トップリーグ2024」が開催されました。第1試合はともにリーグ戦5戦目となる昭和学院（千葉県）と慶誠（熊本県）の対決。昭和学院は2勝2敗、慶誠は3勝1敗でこの対戦を迎えました。

序盤は慶誠が#0 ロー ジョバ選手（3年／187cm）を中心にインサイドを攻め立て10-2と先手を取ります。昭和学院はタイムアウトで流れを切ると、直後に#5 前田珠涼選手（3年／165cm）が3ポイントシュートを決めて一息つきます。しかし、その後思うようにシュートの確率が上がらず、一方の慶誠は#0 ジョバ選手を中心に加点し、20-11で第1クォーターをリードしました。

第2クォーター、ディフェンスで粘りを見せる昭和学院ですが、シュートがゴールに嫌われ続けます。前半を終えて3ポイントシュートが1/19と反撃のきっかけを作れずに18-33と苦しい展開となりました。後半に入ると「オフェンスが弱気になっていたので、前からディフェンスを仕掛けてボールを取りに行こう」（鈴木親光コーチ）と、昭和学院はディフェスのプレッシャーを強めます。

攻めては#8 山下笑伶奈選手（3年／181cm）の速攻、#7 石井杏奈選手（2年／175cm）などで流れを作ると、#9 藤松柚乃選手（2年／159cm）が待望の3ポイントシュートを決めるなど一気に点差を一桁差に縮めます。さらに#8 山下選手が3ポイントシュートを決めるなどして43-49。慶誠のタイムアウト明けにも#7 石井選手が3ポイントシュートを沈めて流れを引き戻します。15あった前半の得点差を、49-51と2点差まで詰め寄って最終クォーターに勝負を待ち込みました。

勢いをそのままに、第4クォーター出だしで#9 藤松選手が3ポイントシュートを決めて52-51とついに昭和学院が逆転します。その後昭和学院が引き離しにかかりますが、慶誠も踏み止まり、#12岸希選手（3年／161cm）がバスケットカウントを決めて60-59と再び逆転します。そこからはまさに一進一退。取ったら取り返す緊迫した展開が続きましたが、65-64と昭和学院1点リードの残り1分11秒で、#8 山下選手が値千金の3ポイントシュート。ついに4点差とすると、慶誠の反撃をしのぎ68-64で逃げ切りました。

試合後に#8 山下選手は「ハーフタイムに自分たちで話し合い、このままでは追い付かないと、ジョバ選手へのディフェンスの仕方を変えたりしました。自分がマークするジョバ選手を25点以内に抑えたいと思っていて、それはできませんでしたが（38得点）、後半はトラップの仕方を変えたり、自分の持ち味である足を使い、動き回らせようとしたのが効いてきた部分があったと思います」と、後半だけ見れば#0ジョバ選手を12得点に抑え、作戦変更が功を奏したことを明かす。

また、鈴木コーチからも積極的にいくように言われていたオフェンスについても「これまで自分の得点が少ない試合が多かったので、積極的にシュートを狙っていきました。最後はいつも一緒にシューティングをしている#7石井選手からのパスだったので、迷うことなく打つことができました」とチーム最多の21得点でチームを牽引、「U18日清食品トップリーグ2024」を3勝2敗と勝ち越し。次戦はインターハイ準決勝の再戦。「今日の後半のようなプレーで勝って、やり返したいです」と#8 山下選手は強い思いを口にしました。

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