「メンタル面を成長させて目標の日本一に」
藤枝明誠 #5 野津洸創
10月5日(土)、福岡県の飯塚市総合体育館にて、「U18日清食品トップリーグ2024」が開催されました。第3試合はインターハイ準々決勝の再戦、福岡第一と藤枝明誠の顔合わせ。インターハイでは延長の激戦の末、福岡第一が76-73で勝利しました。
インターハイでは第1クォーターでリードを奪ったのは藤枝明誠でしたが、今回は福岡第一が圧の強いディフェンスで序盤からペースをつかみました。そのディフェンスから#77 八田滉仁選手(3年/178cm)、#33 宮本聡選手(2年/168cm)らが点を重ね、11-2と圧倒。この間、藤枝明誠はインサイドの要である#15 ボヌ ロードプリンス・チノンソ選手(3年/205cm)が肩を負傷するアクシデントに見舞われます。
しかし、#5 野津洸創選手(2年/190cm)が、ディフェンスを突き破りドライブを決めるなど、7連続得点で福岡第一の勢いを止めます。その後はお互いの持ち味を出し合い23-17で福岡第一リードで第1クォーターを終了。
第2クォーターになると再び福岡第一のディフェンスが猛威を振るい藤枝明誠をジリジリと引き離し、56-32で前半を終えました。一方の藤枝明誠はロードプリンス選手の代わりにコートに入った#14 アメー エマニュエル・チネメルン選手(1年/200cm)が5ファウルで早々に退場と苦しい状況で後半を戦うことに。
第3クォーターも出だしから勢いに乗ったのは福岡第一。ディフェンスから得点を積み上げてあっと言う間に30点差を付けます。それでも藤枝明誠は#3 野田凌吾選手(3年/168cm)、野津選手を中心に何とか踏み止まり、最終クォーターには反撃も見せましたが大きく開いてしまった点差を覆すには至りませんでした。
91-68と予想外の大差での敗戦に、金本鷹コーチは「プリンス選手の負傷は想定外でしたし、アメー エマニュエル選手の前半でのファウルアウトもそうです。しかし、それ以上に試合に向かう気持ち、メンタルの部分をしっかりと作れていませんでした」と振り返りました。奮闘した2年生の野津選手も「今年のチームは第1、第3クォーターが弱いのですが、この試合も第1クォーターに直接相手の得点につながるようなミスをしてしまっていたので、あっという間に点差を付けられてしまいました」と反省の弁を述べました。
ロードプリンス選手がいない中、野津選手はチーム最多の26得点でチームを牽引。ハーフタイム中には金本コーチと話し込み、チームメンバーを集めて話し合うシーンも見られていました。
野津選手は「自分は波が大きく、20点以上取る試合もあれば、10点もいかない試合もあります。そうした選手が集まって、チームの波が大きくなってしまう。個人としての課題でもあり、チームでの課題と思っています」と語りながらも次を見据えて前を向きます。
「安定するためにはメンタル面を成長させなければいけません。すぐにはできないことは分かっていますが、1試合、1試合意識してやっていくことで、少しずつ成長できるのだと思います。1、2年生が多いチームですが、試合に出させてもらっている以上、学年は関係ありません。自分が中心になって、チームを成長させていきたいですし、そうすることで目標の日本一に近付いていけると思います」と野津選手は自分と、チームのステップアップを心に期していました。
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