「強みのディフェンスで勝ちにつなげたい」
岐阜女子 #8 三宅香菜
10月6日(日)、福岡県の飯塚市総合体育館にて、「U18日清食品トップリーグ2024」が開催されました。第3試合は慶誠と岐阜女子の顔合わせ。#0 ロー ジョバ選手(3年/187cm)のインサイドを中心にオフェンスを組み立てる慶誠に対し、岐阜女子は3ポイントシュートを中心に応戦していきます。
第1クォーターでは岐阜女子が5本の3ポイントシュートを成功させて、21-18と一歩先に出ました。留学生を欠き、高さで不利となる岐阜女子は、アウトサイド陣のプレッシャーを強めつつ、ジョバ選手にボールが入るとダブルチームを仕掛けるなど、運動量豊富なディフェンスを見せ、第2クォーターに入ると徐々に点を開いていきます。
一方、重たい雰囲気となった慶誠は、#12岸希選手(3年/161cm)が3ポインシュートを決めてムードを変えます。しかし、それも束の間、岐阜女子は#9 小松 美羽選手(2年/163cm)が3ポイントシュートを決め返します。ディフェンスでも慶誠のミスを誘い、流れを引き戻すと点差を2桁に広げ42-29で前半を終えました。
ディフェンスを攻めあぐむ慶誠は、後半に入ってもオフェンスが単発に終わってしまいます。対する岐阜女子はディフェンスでリズムを作り、3ポイントシュートやドライブ、速攻などで着々と加点。#8 三宅香菜選手(2年/172cm)が速攻でバスケットカウントを奪うなど58-41と岐阜女子ペースで第3クォーターを終えます。
最終クォーター、ジョバ選手がインサイドで強さを見せ、追い上げムードを作ると、#27 高松日葵選手(3年/171cm)が3ポイントシュート、さらにジョバ選手がインサイドで続き、残り5分55秒で53-63と10点差まで詰め寄ります。しかし、岐阜女子はやはりディフェンスからペースをコントロールし、点差を取り戻していきます。反撃を試みる慶誠のオフェンスを封じた岐阜女子は76-57と会心の勝利を挙げました。
この試合、岐阜女子で最多得点を挙げた三宅香菜選手は「シュートタッチが良かったので3ポイントシュートも積極的に狙いました。意識して練習してきたことなので決められて良かったです。いつもは2本くらいですが、今日は4本入りました」と笑顔で語りつつ、「ですが、自分たちの強みはディフェンスです。今日は相手のビッグマンのところを全員で守ろうと思っていて、やるべきことがしっかりできたのが勝ちにつながったと思います。オフェンスでは全員が3ポイントシュートを打てるので、全員でディフェンスをして、そこから全員がゴールにアタックをしっかりとして、3ポインシュートを打っていきます」と冷静にその先を見据えます。
「今日は勝ちましたが、まだまだディフェンスでは試合の終盤に失点を重ねてしまうこともありますし、連続して得点を与えてしまうこともあるので、40分間集中して、自分たちのディフェンスをやり切れるようになりたいと思っています」
ディフェンスに強みを持つチームの中で得点面での期待もかかる三宅選手ですが、自身のチームでの役割を問うと「自分は声を出して、チームを鼓舞することが役目だと思っています。練習でも試合のときでも、明るく、笑顔で、大きな声を出してみんなを鼓舞していければと思っています」と答えます。今後の「U18日清食品トップリーグ2024」では、岐阜女子の強固なディフェンスと、三宅選手の大きな声とともに流れに乗っていくオフェンスに期待がかかります。
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