「自分たちに今できる最大限のバスケットを」
福岡第一 #77 八田滉仁
10月6日(日)、飯塚市総合体育館(福岡県飯塚市)にて行われた「U18日清食品トップリーグ2024」の第4試合は、地元の福岡第一(福岡県)と京都精華学園(京都府)の対決になりました。福岡第一の#33 宮本聡選手(2年/168cm)と#35 宮本耀選手(2年/168cm)は京都精華学園中の出身。試合前から相手選手や応援席に笑顔で挨拶するなど、よく知る者同士で負けられない一戦となりました。
先制点は京都精華学園#35 山崎燦吾選手(1年/175cm)のフローターシュート。しかしその後、堅いディフェンスから速い展開を繰り出し、5人が満遍なく得点を重ねた福岡第一が流れをつかみました。京都精華学園は#13 新開温矢選手(3年/182cm)がこのクォーターだけで10得点を挙げる奮闘を見せたものの、9点ビハインドで第2クォーターへ。
第2クォーター、福岡第一がセカンドメンバーを投入した隙に、京都精華学園は#77 ソロモン レイモンド選手(3年/203cm)らの得点で追い上げます。開始3分で同点に追い付くと、福岡第一がスタメンに戻してからも、レイモンド選手がドライブから豪快なダンクを決めるなど譲りません。それでも、福岡第一は#34 シー ムサ選手(2年/208cm)がダンクを決め返すなどして立て直し、48-43で前半を終えました。
第3クォーターも、引き続き福岡第一がリードを広げましたが、京都精華学園も意地を見せて食らい付きます。#14 西村晴太選手(3年/168cm)の3ポイントシュートや新開選手のジャンプシュートで6点差に。福岡第一にとっては我慢の展開になりましたが、何とか10点リードして最終クォーターに入ります。
すると第4クォーターは、我慢の時間帯に耐えた福岡第一が前から激しくディフェンスを仕掛け、相手のミスから得点ラッシュ。特に奮起したのがキャプテンのの#77 八田滉仁選手(3年/178cm)で、「第3クォーターまで自分のディフェンスが悪くて相手の流れになってしまった部分があり、ベンチに戻ったときに先生やコーチからそれを指摘されて、第4クォーターはそれを改善しようと思いました」と、スティールから速攻に走ってこのクォーターだけで13得点を挙げ、チームに流れをもたらしました。最後はベンチメンバーをコートに送り出し、応援席も大盛り上がり。99-71で京都精華学園を突き放し、福岡第一が地元での勝利を飾りました。
福岡第一は、これで「U18日清食品トップリーグ2024」3勝1敗。開幕戦こそ福岡大学附属大濠に3点差で敗れましたが、そこからは順調に3連勝できています。2戦目をケガで欠場したものの、昨日復帰した八田選手は「僕自身、ケガ明けで100%のコンディションとはいえませんが、チームとしてはすごく良い調子できています。みんなで声をかけ合って、今後さらに自分たちの流れで戦っていきたいです」とチーム状況を述べていました。
福岡第一は、残り3試合の相手が開志国際(新潟県)、東山(京都府)、美濃加茂(岐阜県)といずれも全国屈指の強豪。特に東山戦は、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)準決勝のリベンジマッチにもなります。八田選手は「自分たちに今できる最大限のバスケット、特にディフェンスを頑張って、相手のスコアラーたちを抑えたいです」と、闘志を燃やしていました。
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